低い?私立と効率の差は?県別では?気になる保育士さんの給料について

保育士さんに限らず、自分の年収が一般的なのか、安いのかは気になる話題ですよね。今回は皆さんが気になる保育士さんの年収事情について解説していきます。年収が安いのか低いのか気になる方はぜひチェックください。

保育士の年収は低い?

厚生労働省の調査では保育士さんの平均的な年収は327万円でした。他業界で働いている正社員女性の平均年収は376万円となるため、年間の差は約50万円となっていて月に換算すると4~5万円程度の差になってきます。
月に4~5万円となると結構なレベルで生活が変わってくるため、年収が安いという理由で保育士さんを辞めることになってもうなずけるなぁという印象はあります。さらに家での作業や残業、精神的な大変さも考えると普通のOLのほうが楽かなって思っていますね。

平均年収はどうなっているの?相場が知りたい!

先に書いた通り、保育士さんの平均年収は327万円になります。ただし、これはすべての年齢、かつすべての地域での平均値であるため、一概にこれより安い、高いということで一喜一憂するものではありません。労働時間なんかも考慮されていませんので、実はあなたの倍以上働いているなんていうケースもすべて含めていますので。。。
さて、平均的な年収の相場ですが、実は徐々に上がっているのをご存知でしょうか。以前は平均年収が310万円と今よりも10%、毎月3万円も低かったのです。以前と言っても平成25年のデータですのでそれほど昔ではないですよね。政府の色々な施策によって何とか年収が上がってきたというのが最近の実情なのです。これからも徐々に改善される傾向にあるようなので続けていく希望の光も見えてきますよね。

ちなみにさっきのデータって女性だけの平均年収に限っている?

ごめんなさい、実は限っていませんでした。
327万円というのは男女合計の平均年収となります。男性の平均年収は364万円となっていて、女性の平均年収は325万円と平均値よりも低くなっています。園によっては男性を管理職にするところもありますので、年収相場が上がっている傾向があるようです。
今後は働き方改革の中で同一労働同一賃金という制度がありますので、男女間の年収差は落ち着いてくる流れになっていくことが予想されますが、しばらくはこの年収差は続いてきそうです。また、一般企業でも進んでいますが、女性管理職を増やしていく流れもありますので女性にとっては追い風が吹いている状況が生まれつつあると思います。

年齢別で年収は変わってくるの?

結論、年齢別で大きく年収は変わってきます。 20代前半では平均257万円となっており、60代では420万円ほどの年収になっていくのが一般的な保育士さんの年収モデルとなっているようです。自分の年収と比較してみていかがでしょうか?2割以上平均から離れている場合、ちょっと転職など検討してもいいのかもしれませんね。
ちなみに気になるボーナスの内訳ですが平均的には20代は35万円、60代は78万円とほぼ倍の差で支給されている形になります。年収は倍にはなっていないので、月給で見ると実は60代の先輩保育士さんたちもそれほど多くはもらっていないことが分かりますね。

20代、入社5年以内の人の年収は?

20-25歳、つまり20代前半までの保育士さんの年収は平均257万円となっています。税引き後の手取りとしては15~17万円程度が月の使えるお金になるかと思います。ボーナスが35万円を2回というイメージになりますので、ボーナスも日常で使うと考えると20~23万円程度が最大で使えるイメージでしょうか。
都内で一人暮らしをする、となると余裕はないけど何とかやっていける年収といったところでしょうか。決して余裕があるという年収ではないので、お金がないと感じる人が多い年収帯と言えるでしょう。

都道府県別の年収ランキング、地域で違いはあるのか?

年収が高い都道府県ランキング

ランキング 県名 平均年収
1位 愛知県 328.86万円
2位 神奈川県 321.98万円
3位 福岡県 311.47万円
4位 徳島県 305.79万円
5位 広島県 302.65万円

国が出しているデータでは上に挙げた都道府県の年収が高いことが見て取れました。例えば愛知県ではキャリアアップ補助という形で7年以上勤務した保育士さんに月に最大で4万円の報酬アップを提供しています。愛知県は保育士さんが不足しており、保育士さんの確保がとても大事な問題になっています。そのため、県をあげて待遇改善が行われているので国内でも最高の年収水準となりました。

年収が低い都道府県ランキング

ランキング 県名 平均年収
1位 鳥取県 168.01万円
2位 佐賀県 188.20万円
3位 山形県 212.97万円
4位 沖縄県 228.78万円
5位 岡山県 230.11万円

逆に年収が低くなっているのは鳥取などの都道府県です。鳥取においてはトップの愛知県に対して半分程度しか年収がなく、年収額として見るととても厳しいと言えるでしょう。ただし、生活にかかるお金が愛知県と比較すると低いため、生活水準で見ると金額ほどは悪くない可能性もあります。
しかし、子どもを大学に通わせるなど全国共通でお金がかかる場合などはその額面差の影響はとても大きいので経済的には苦しいと言うことができるでしょう。年収を上げることを考えると独身であれば、地元を出てほかのエリアに行くことも考えるとよいかもしれません。

公立と私立、運営元で年収の違いはあるの?

結論ですが公立と私立を比較した場合、公立の年収が高くなっています。まさにイメージ通りという感じですが、実は+21万程度の差となっていて、月に換算すると2万円程度の差となります。公務員というと高給取りのイメージがありますが、実態としては大きな差(それでも月2万円は大きいですが)にはなっていないというのが実情です。
また、年収の差を生むのが勤続年数になっています。私立は1-2年程度の勤続年数の保育士さんが多く、公立は14年以上の長い勤続年数を経ている方がたくさんいます。要はベテランの保育士さんが多いのが公立の保育園という感じでしょうか。逆に勤続年数、つまり年齢を考えれば月に2万円程度の収入差というのは意外と少ないとも考えられるのではないでしょうか。
ただ、公立の保育園には大きなメリットがあります。公務員ならではのものになりますが、特に福利厚生が手厚いのが特徴になるでしょう。特に年金は退職共済年金と呼ばれる公務員ならではの年金があるので老後の安心感が違います。また、公務員の信用があるため、銀行などの機関で優遇を受けることもあるでしょう。
メリットが多い公務員、公立の保育園勤務ですがもちろん人気です。採用試験の倍率は10倍、つまり10人に1名しか公務員になることはできません。行政書士の仕事がちょうど合格率10%程度になるので同等レベルですね。もちろん、試験の内容は違いますが、難関資格と言われている行政書士と同等レベルの合格率と考えるととても狭き門なことが理解できますよね。ただし、乗り越えた場合、先にお伝えしたようなメリットを受けることができるので頑張らない手はないですよね。 また、公立の保育園によっては職員数が多く、休憩をしっかりとることができるなど私立保育園にはないメリットが多くあるケースがあるようです。勤務中はろくに休憩も取れないと悩む方も多い私立の保育園に勤務されている方にとってはうらやましいことこの上ない環境ではあるかと思います。ただ、勤続年数が長いということは嫌な先輩もずっと勤務先にいるということで人間関係に悩む人が多いという事実もアンケート結果からは分かってきています。人間関係が苦手だなと思う人は公立を選ぶより、私立を選ぶほうが楽に仕事をできるでしょう。

保育士さんの年収が低い理由

保育士さんの年収が上がらない理由はシンプルに保育園があまり儲からないからです。保育園を運営する上でのお金は「公定価格」と呼ばれる税金と親御さんから毎月いただく月額費用で構成されています。そのお金だけで保育園の家賃や保育士の皆さんの給料、さらに保育をするうえでかかる雑費などを全て捻出していかねばなりません。 しかも、保育園の経営は同族経営、つまり歴代ずっと同じ家庭の人が引き継いでいくケースがほとんどです。結果、経営ノウハウがない人でも保育園の経営者になることができ、また競争も起こらないため経営のレベルが低いケースが多々見受けられます。企業が運営している保育園ではしっかりと利益が出ていますが、そういったいわゆる同族経営の保育園はなかなか利益が出づらく、かつ同族経営の保育園が今大半をしめる現状を考えると給料が上がらないのもうなづけますね。