保育士なんて辞めたい…400人の保育士さんから聞いたリアル

希望を持って保育士さんになったのに仕事を辞めてしまう人が少なくありません。
過酷すぎる労働環境、生活も成り立たないほどの薄給、そして何より親御さんを含めた人間関係の悪さ…。保育士さんの多くがそんな悩みによって保育士を辞める決断をしています。
この特集では、先輩の保育士さんが達がどのようなことに悩み、どのような対応をしたのか、紹介していきたいと思います。
保育士なんて辞めたい、と悩んでいる人は一度この特集を読んでみてくださいね。

保育士を辞めたいと思った理由はなに?

保育士を辞めたいと思った人は以下のような悩みから退職を決意する人が多いようでした。

  1. 給料が安すぎる
  2. 仕事量が多すぎる
  3. 人間関係が大変すぎる
  4. 思ったような保育ができない
  5. 保護者からのクレームが多い

どれも思い当たるところがある悩みではないでしょうか?400人ほどのアンケート結果の中でも、この5つの悩みが大半を占めていました。保育士さんは激務であると言われていますが、激務と言われる理由を分解して考えてみると5つの悩みに分かれそうであることが分かってきました。
では、それぞれどのような悩みなのかアンケート結果の中から分析してみましょう。

給料が安すぎる

まず最も多く聞いた声が給料が安すぎるという声でした。確かに平均年収は296万円、手取りにすると月に18万円+ボーナスで40万円というのが平均的な保育士さんの給料になるようです。少ない人でいうと手取りで14万円程度の方もいて、とてもそれだけで暮らしていくには苦労する金額であると言えるでしょう。
実は一般企業に勤めるOLさんと同じ給料の水準ですが、保育士さん特有の持ち帰りでの仕事や時間外勤務の多さによって割りに合わない、給料が安すぎるという印象を持ってしまうのでしょう。

仕事量が多すぎる

給料が安すぎる編でも触れた通り、普段の仕事に加えて持ち帰り仕事や時間外労働。時間的な面で拘束がとあるのが保育士さんです。しかも、時間だけでなく、小さな子どもたちを相手に仕事をしているわけですから、思い通りにならないことや想定より時間がかかってしまうことも多々あります。
以上のようなことが積み重なり、保育士さんの仕事は大きく膨れ上がります。工夫をすることで仕事量をセーブしている保育士さんも中にはいるようですが、多くの保育士さんたちは仕事量が多すぎることに大変悩んでいます。

人間関係が大変すぎる

保育士さんは今の時代でも女性が多い職場です。「女が集まるところにトラブルあり」とはよく言ったもので女子同士のトラブルに悩む保育士さんが少なくないようです。園長先生を代表とする先輩、2年目以降は後輩となる年下保育士さんとの関係に悩む保育士さんが増えていくようです。
特に保育業界は毎年同じ人たちとお仕事を続けていかねばならないため、一般企業のようにいやな上司が異動でいなくなったなんていうことも起こりません。常に、そして毎年同じ人たちと仕事を続けていく大変さはこの上ありません。

思ったような保育ができない

多くの保育士さんたちは保育士さんになるときに「こういう保育士さんになりたい!」というイメージを持って仕事を始めた方が多いのではないでしょうか。しかし、実際に保育園の現場に出てみると人手不足や園の方針などが原因で思ったような保育指導ができずに悩んでしまっているようです。
憧れを持って保育士という仕事を選んだという思いが強かったり、責任感が強かったり優しい人が保育士さんになる傾向があるため(※私の私感もだいぶ入っていますが…)、理想の保育ができていない現実にショックを持っていたり、不満を持ってたりするのが現実でした。

保護者からのクレームが多い

モンペ、いわゆるモンスターペアレントと呼ばれる人が近年とても増えてきました。あまりに多くなったのでテレビドラマになって放映されたぐらいモンスターペアレントは増えています。保育園も例外なくモンスターペアレントの被害に悩まされているようです。
事実、アンケートの結果からは同僚との関係と同じぐらい保護者との関係に悩む保育士さんがたくさんいらっしゃいました。普通に保育しているだけなのに因縁をつかられるような形でクレームがついてしまったり、園長先生も巻き込んで大騒動になってしまった方もいたりと、とても苦労されていることが分かりました。

悩みを解決した人はどんなことをしたの?

このように多くの保育士さんは悩みを抱えながらお仕事を続けていました。しかし、アンケートの中ではそんな悩みを乗り越えて活き活きと働いている保育士さんたちの声もたくさんありました。この違いは何でしょうか?
そんな疑問を解決するためにコロキャリアでは「以前は悩んでいたけどこんなことをしたら解決した!」という先輩保育士さんたちにインタビューを実施しました!

今悩んでいる方は先輩保育士さんたちのインタビューの中身からお悩み解決法を見つけてくれるとうれしいです。

少なすぎるお給料…、でも国の制度で月に4万円お給料アップ!(千葉県/Aさん)

実家暮らしでしたので特にお金には困っていなかったんですが、そろそろ親元を離れようかと思ったときに気づいたのが給料の少なさでした。いくら計算してみてもとても一人暮らしには足らない…(※今まで実家にお金を入れていませんでした><)

転職でもしないとだめなのかな、でも今の園をやめたくないし、と悩んでいたところ、先輩保育士さんから「保育士処遇改善等加算Ⅱ」という新しくできた制度でキャリアアップをすれば月のお給料が4万円もアップすることを聞きました。短大時代からテストに苦手意識はなかったのでチャレンジ。研修などの時間を調整するのが大変でしたが見事に合格することができました。

結果としてお給料は5,000円しか上がらなかったけど頑張ればお給料って上がるんだなと思って勉強を続けています。次は副主任保育士を目指して、お給料4万円アップを目指します(笑)

コロキャリア’s コメント
この方は平成29年に導入された保育士処遇改善等加算Ⅱ(詳しくはこちら)を使ってキャリアアップされた例でした。
保育士さんの処遇改善は日本全体で盛り上がっており、国としてもたくさんのお金を使ってバックアップ体制を強化している流れがあります。特に今回の方のように自ら資格を取得していくような積極的な保育士さんにはたくさんのお金が入っていくような仕組みになっています。
試験や研修などが厳しいと思う方もいるかもしれませんが、一回頑張るだけでずっと給料が上がるわけですから、チャレンジしない理由はないと思います。今の保育園の居心地がいいんだけど給料をなんとか上げたいという人はこういった方法もあることを覚えておきましょう!

全員に好かれるのは無理、と割り切ったことで楽になりました(京都府/Jさん)

もともと学生時代から人の目が気になる方の性格だったこともあり、保育園にいる他の保育士さんたちとの関係にとても気をつかっていました。特に私がいた園は気に入らない人がいるといじめをする女帝のようなベテラン保育士さんがいてみんなその人に嫌われないように気をつけているような感じでした。
とあることがあって、女帝のターゲットに私がなってしまい、保育園の中で孤立してしまいました。悩んでいた私に当時付き合っていた彼氏から全員に好かれることは無理なんだから気にしなければいいし、正しいことをしてればいいんじゃないのと言われ、妙に納得してしまい、その通りに行動しました。

結果、周りの人が女帝に対しておかしいんじゃないかと思うようになり、女帝が園をやめる形で問題は解決しました。今までは周りの意見を意識しすぎて苦しくなっていましたが、自分の気の持ちようで結果は変わるんだなと思いました。結果、もともといた園からは転職してしまいましたが、今も周りに振り回されずにお仕事ができているのでとても充実しています!

コロキャリア’s コメント
この話を見るとJさんがとても気の強い方なんだろうと思って当日インタビューに向かってみると全然。おっとりとしたイメージの優しい女性でした。普段は気の強い方ではなく、他人に振り回されないという強い信念がある方だと感じました。体験談の内容を見てみると皆さんができることではないかなとも思うのですが、いやな先輩がいるから気に入った職場を辞めてしまうというのはもったいないことです。
Jさんも嫌がらせをされた内容などをしっかりとメモなどに記録し、園長先生や理事長に内容を根気強く伝えて言ったということでした。あなたがいやと感じていることは周りも同様に感じていることが多いでしょう。上の人は意外とそういったことに協力的であるケースがほとんどです。頼りにならないからと思わず、しっかりと声を上げることが大切かもしれませんね。

どうしてもつらいと感じたら転職もあり

ここまでいろいろな体験談を紹介してきましたが、どうしてもつらいと感じたら転職するのももちろん一つの選択肢です。転職をすることで結果が好転した人もいますし、逆に全く変わらなかったという人もいます。一番大切なのは転職をする際、何がいやで何がよいかをしっかりと判断することです。

ただ、コロキャリアとしてはむやみに転職することはおすすめしていません。一度、下のページを見ていただいて自分が転職をして何を解決したいか考えてから転職するかしないかを考えていただけるととてもうれしいです。