高卒で入れる企業|大企業の学歴要件を79社の募集要項で確認

企業の募集要項で高卒の応募資格と初任給の学歴区分を確認しているイメージ

※本記事には広告(プロモーション)を含みます。編集部が転職サービスを勧める基準は編集方針ですべて公開しています。

先に結論を書きます。編集部は2026年8月までに79社の採用ページ・募集要項を1社ずつ開き、高卒の入口が実在するかを確認しました。本体の募集要項で確認できたのが28社、本体になくグループ会社にあったのが15社、募集が見つからなかったのが28社、公開情報では判定できなかったのが8社です。入口が確認できたのは合計43社、79社の54.4%でした。

この記事は、「入れる企業」だけでなく「入口が無かった28社」も実名で載せています。そして本体の募集要項だけを見ていると、15社=79社の19.0%を取りこぼします。入口は親会社ではなく、その下のグループ会社に付いていることがあるからです。読み終わったら、気になっている会社を自分で判定できる状態になります。

結論:79社のうち、高卒の入口が確認できたのは43社でした

判定は4区分です。すべて各社の公式採用ページ・募集要項という一次情報に当たって行いました(2026年8月時点)。

判定 定義 本数 割合
A 本体の募集要項・求人で高卒の入口を確認できた 28社 35.4%
B 本体になく、グループ会社に入口があった 15社 19.0%
C 高卒向けの募集が見つからなかった(「無い」ことを確認) 28社 35.4%
D 判定材料が非公開で、確認できなかった 8社 10.1%

出典:コロキャリア編集部が2026年8月に各社の公式採用ページ・募集要項を確認。割合は編集部算出(端数処理のため合計は99.9%)。

入口があった43社と、無かった・確認できなかった36社は、ほぼ半々。しかもAとCは28社ずつで同数でした。「高卒だから全部無理」も「学歴なんて関係ない」も、実際に当たった結果とは合いません。そして本体だけなら28社(35.4%)、グループ会社まで見ると43社(54.4%)。この19.0ポイントの差が、この記事でいちばん伝えたい部分です。

79社の高卒採用の入口の判定内訳を示した積み上げ棒グラフ

先に断っておきます。この79社は当サイトが記事にしてきた会社で、無作為に選んだ標本ではありません。「日本の企業の54.4%に高卒の入口がある」とは書きません。

判定の方法|募集要項の4か所を見れば、あなたにも判定できます

編集部が79回くり返した手順は、4か所を見るだけです。順番にも意味があります。

見る場所 読み取れること 重み
1 新卒募集要項の「応募資格」の学歴列挙 学歴が並べて書かれているか。そこに高等学校が入っているか 中(文言は年度で変わる)
2 初任給テーブルのいちばん下の区分 給与テーブルの入口として高校卒が用意されているか 最も重い
3 キャリア採用(中途)の必須要件 学歴で切るのか、実務経験・資格・作品で切るのか 高(在職者はここが本番)
4 グループ会社・関連会社の募集要項 本体に無い入口が、下の会社にあるか 見落としが最も多い

なぜ初任給テーブルがいちばん重いのか

応募資格の文言は変わりますが、初任給の学歴区分は社内の等級制度に紐づいた数字だからです。

「大卒250,000円/短大・専門卒225,000円」という表に高校卒の行が無い会社は、応募資格から漏れているだけでなく、入社後にその人を置く等級が用意されていない可能性が高いと編集部は読みます。逆に、高校卒の金額が実額で書いてある会社は、入口が制度として存在します。実例を1つ。NECネッツエスアイの100%子会社であるNECネッツエスアイ・サービスの新卒初任給には、高校卒201,000円という行があります(2026年8月23日に同社公式採用ページで確認)。

「学歴要件の記載がない」を「高卒可」と読み替えない

キャリア採用の求人には、応募資格に学歴をまったく書かない会社が多くあります。書いていないのだから応募できる、と読みたくなります。しかし書いていないだけで、社内の基準で切られている可能性は残ります。だから編集部は、判定材料が公開されていなかった8社を判定Dとして残しました。「無い」と「わからない」を混ぜないためです。

とはいえ、この線引きは完全ではありません。学歴要件の記載がない求人が実在することを入口ありの根拠にした会社(日本電子材料・明星工業)と、同じ状況で「確認できず」とした会社(セーラー広告)が両方生まれました。基準は次の棚卸しで統一します。読者側の実務としては、学歴の欄が空白の求人は「応募はできるが、通るかは応募してみないとわからない枠」として扱うのが安全です。

採用側から見ると、応募資格は選考の前に処理されています

運営メンバーは採用側で中途採用の選考に関わってきました。応募資格は、人事が一人ずつ読んで判断するものではありません。応募フォームの入力段階か、書類が採用担当に回る前の仕分けで機械的に処理されます。「会って話せばわかってもらえる」の手前で終わるのは、それが理由です。だから、面接で挽回する前提を立てるより、入口が開いている会社を数えるほうが早い——これが79社を当たったあとの結論です。

高卒の入口が本体にあった28社(判定A)

本体の募集要項・求人で高卒の入口を確認できた会社です。会社名から各社の記事に飛べます。

企業名 入口を確認した場所
カラオケまねきねこ(コシダカ) 募集要項に「学歴不問」
鳥越製粉 中途の募集要項
チノー キャリア採用の募集要項
フェリシモ 求人11件中1件(物流部門)が「高卒以上」
レカム 募集要項
TSMC熊本(JASM) 求人の応募資格
丸千代山岡家 募集要項(学歴不問)
オープンハウス 中途の募集要項
夢展望 中途の応募資格
日本電子材料 キャリア採用求人(学歴要件の記載なし)
関門海(玄品) 求人票
BRUNO 募集要項(販売職)
中広 募集要項
ホットランド(築地銀だこ) 募集要項
内外テック 中途の「高校卒以上 / 未経験OK」
タマホーム 募集要項(営業・工務)
秋川牧園 募集要項・採用実績
協和日成 初任給区分+中途の応募資格
日東富士製粉 募集要項(技能職の初任給)
中部飼料 初任給の学歴区分
SFPホールディングス 募集要項 ※2026年7月に吸収合併され消滅
大光(アミカ) 中途の募集要項
ミサワ(unico) 募集要項(店舗職)
チムニー 中途求人に「学歴不問」
バイク王 応募資格「高校卒以上 / 未経験OK」
日本調剤 募集要項(医療事務)
ソフトクリエイト 中途の募集要項
北日本紡績(現・北紡) 学歴不問の求人

28社を並べて見えたことがあります。入口は「会社」ではなく「職種」に付いています。フェリシモは正社員・契約社員11件のうち「高卒以上」は物流部門スタッフの1件だけで、残り10件は「大学/短大/専門学校卒以上」でした(2026年8月23日確認)。「あの会社は高卒を採らない」という言い方は、たいてい大きすぎます。

もう1つ、新卒と中途で学歴の扱いが逆転している会社もありました。内外テックは新卒が「短大卒以上」なのに中途は「高校卒以上 / 未経験OK」で、中途の月給255,000円は新卒初任給225,000円を上回っています(2026年8月23日確認)。すでに働いている読者には、中途のほうが入口が広いことがあるという実例です。

なお、この79社の外に、高卒で入社したあとの年収・出世まで扱った記事が4本あります。高卒からトヨタは勝ち組?リアル年収・出世・将来性高卒でトヨタに就職した人のリアル年収と本音高卒でパナソニックに入社したら人生どうなるか高卒で三菱重工に就職する全知識|年収・出世・倍率です。

本体になく、グループ会社に入口があった15社(判定B)

ここが、この記事でもっとも独自性が高い部分です。大手の求人データベースでは原理的に拾えないからです。求人DBは企業名で引く仕組みなので、親会社の名前で検索しても、別法人である子会社の求人には辿り着きません。子会社の社名を知らなければ、検索窓に打ち込むこともできません。

企業名 入口があった場所
共和電業 グループ4社の応募資格に「高校」。共和サービスセンターは「新卒及び既卒」、共和計測は「新卒・中途」と明記
NECネッツエスアイ 100%子会社の新卒初任給に高校卒201,000円。経験者採用11職種すべてが「学歴:高卒以上」
オープンアップグループ 持株会社のため採用は事業会社側。中途未経験採用の応募資格が「高卒以上」
明星工業 関連会社のキャリア採用(溶接士・機械加工)に学歴要件の記載なし
ミライト・ワン グループ会社の初任給に高校卒の区分
ニップン グループ会社の初任給
日本毛織(ニッケ) グループ会社の募集要項
昭和産業 同上
サイタホールディングス 同上
クラレ 同上
フージャース 同上
奥村組 同上
大気社 同上
神田通信機 同上
多摩川ホールディングス 同上

なぜ、この分かれ方が起きるのか

本体と子会社で役割が分かれているからです。79社を見た限り、本体が担うのは経営管理・設計・営業・元請けで、実際に手を動かす製造・施工・保守・校正は子会社や関連会社が担う構造が繰り返し出てきました。高卒の入口が付いているのは後者です。技能で仕事が成立する職種だからだと編集部は考えています。

いちばんはっきり出たのがNECネッツエスアイでした。本体の新卒応募資格には高等学校の記載がなく、初任給にも高校卒の区分がありません。ところが100%子会社は新卒初任給に高校卒201,000円の区分を持ち、経験者採用の11職種すべてが「学歴:高卒以上」——プロジェクトマネージャの求人まで高卒以上でした(2026年8月23日確認)。持株会社の場合はさらに単純で、本体はそもそも現場の採用をしていません。

本体だけを見た場合とグループ会社まで確認した場合で高卒の入口の見え方が変わることを示した対比図

グループ会社を探す手順

  1. 公式サイトの「グループ会社」「関係会社」のページを開く(有価証券報告書を出している会社なら「関係会社の状況」にも載っています)
  2. 出てきた社名を1つずつ検索し、それぞれの採用ページを開く
  3. 各社で4点セット(応募資格の学歴列挙・初任給テーブルの最下位区分・キャリア採用の必須要件)を回す

面倒です。1社あたり15分から30分かかります。それでも勧めるのは、この手間を惜しむ人が多いぶん、競争率が下がる場所だからです。求人DBの検索結果を上から見ている人とは、見ている母集団がそもそも違います。

募集が見つからなかった28社を、どう考えるか(判定C)

「無い」ことを確認できた会社です。当たっても入口が見つからない、という情報にも価値があると編集部は考えています。

セガサミー エスペック ジョイフル本田 中央製作所
ウエルシア 朝日工業社 ツルハ ブラザー工業
日清製粉 アクシーズ ダイダン 土屋ホールディングス
ジャノメ 横河電機 岐阜造園 サンユー建設
若築建設 幼児活動研究会 日比谷総合設備 暁飯島工業
白鳩 ジェネレーションパス 富士山マガジンサービス オーウイル
三洋貿易 コスモ・バイオ イーグランド ぷらっとホーム

「学歴は選考基準にしていない」のに、初任給に高校卒の行が無い

この28社で繰り返し出てきたのが、この形です。わかりやすい例が株式会社セガでした。新卒採用FAQには「学歴や専攻分野は特に選考の基準にはしていません」とあります。ところが同じ会社の募集要項の応募資格は「高専・専門学校・短大・大学・大学院」で、高等学校が入っていません(いずれも2026年8月21日確認)。

矛盾ではありません。応募資格は「エントリーできる人の範囲」、選考基準は「その中で誰を通すか」で、適用される場所が違うだけです。このFAQは「高専以上の中では、どこを出たかで差をつけない」と読むのが自然です。「学歴不問」に見える文言を見つけたら、それが応募資格の欄にあるのかどうかを確かめてください。

なお、新卒の初任給テーブルは「大卒」しか無いのに、中途は学歴で切っていない会社もありました(ダイダンは資格と経験、アクシーズも中途は学歴で閉じていません。2026年8月23日確認)。それでも「高卒可」と明示されていない以上、A判定にはしていません。

「確認できなかった」8社を、無いことにしない(判定D)

判定材料が公開されていなかった会社です。応募資格の欄そのものが無い、初任給が非公開、といった理由です。

日和産業 黒谷(現MERF) メタプラネット アズマハウス
アゼアス セーラー広告 ありがとうサービス バッファロー

この8社を「入口なし」に混ぜれば数字はきれいになりますが、それはやりません。わからないことをわかったように書けば、その先の判断まで狂うからです。そしてC判定は「一生入れない」という意味でもありません。確認したのは2026年8月時点の公開情報です。本命の会社なら、半年後にもう一度同じ4か所を見てください。

求人票に学歴が書かれていないのは、法律がそう作られているからです

募集時に明示が義務づけられている項目の中に、学歴は入っていません。

労働者の募集にあたって労働条件を明示する義務は、職業安定法5条の3第1項が定めています。明示すべき事項の中身は、同条4項の委任を受けた同法施行規則4条の2第3項が定めており、次の9項目です(2026年8月時点)。

  1. 従事すべき業務の内容(変更の範囲を含む)
  2. 契約期間
  3. 試みの使用期間
  4. 有期労働契約を更新する場合の基準
  5. 就業の場所(変更の範囲を含む)
  6. 始業終業の時刻・所定外労働の有無・休憩・休日
  7. 賃金の額
  8. 健康保険・厚生年金・労災保険・雇用保険の適用
  9. 雇用しようとする者の氏名又は名称 ほか

この中に学歴要件はありません。だから求人票を法律どおりに作っても、学歴の扱いは書かれないままになります。ここから2つのことが言えます。

  • 「学歴不問と書いていないから応募できない」は成り立ちません。書く義務がない項目だからです
  • 「学歴不問と書いてあるから学歴を見ない」も成り立ちません。同じ理由です

年齢とは扱いが違います。募集・採用における年齢制限には労働施策総合推進法9条という条文がありますが、学歴による募集の制限を禁止する規定は、編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。「無い」ことの証明はしていないため「学歴制限は合法」とも断定しませんが、年齢には条文があり学歴には見当たらない、という非対称は事実です。

学歴の壁は、求人票の外側にあります。だから読者からは見えません。その意味で、初任給を学歴区分で公開している会社は、むしろ判定しやすい部類です。4点セットで初任給テーブルをいちばん重く置いているのは、これが理由です。

なお中途採用では、労働施策総合推進法27条の2第1項が常時雇用する労働者の数が300人を超える事業主に中途採用比率の公表を義務づけています(頻度と対象期間は同法施行規則9条の2第1項が「おおむね一年に一回以上」「直近の三事業年度について」と規定。2026年8月時点)。厚生労働省の「しょくばらぼ」で検索できます。

在学中の高校生の就職は、ここまでの話とは別の制度です。学校とハローワークによる無料職業紹介(職業安定法33条の2第1項1号)が担う領域であり、当サイトは学校を通さない直接応募を勧めません。この記事の対象は、すでに高校を卒業した人です。

大企業に入る価値は、金額でいくらなのか

大企業と小企業では、所定内給与の平均が79,500円ちがいます(編集部算出)。

企業規模 所定内給与額(男女計) 格差指数(大企業=100)
大企業(常用労働者1,000人以上) 385,100円 100
中企業(100〜999人) 326,200円 84.7
小企業(10〜99人) 305,600円 79.4

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(4)企業規模別にみた賃金・第4表。区分は同概況「用語の解説」。

同じ調査から、性質の違う差をもう2つ取れます。学歴(大学卒−高校卒)99,100円/雇用形態(正社員−正社員以外)117,100円/企業規模(大企業−小企業)79,500円(いずれも年齢計。同概況の第3表・第6-1表・第4表より編集部算出)。3つは別々の集計で母集団が重なるため足し算はできません。それでも並べる意味はあります。学歴の差と同じくらいの差が、自分の行動で変えられる軸にも存在しているからです。

ただし同概況は、雇用形態間の賃金格差が最も大きい企業規模を大企業(指数60.7)としています。「大企業なら安心」は、正社員で入った場合の話にすぎません。

企業規模別の賃金と、学歴・雇用形態・企業規模による賃金差を並べたグラフ

止まっているのは学歴ではなく、いま身を置いている場所のほうです。学歴の差も入口ではなく途中に出ます(20〜24歳で38,700円、55〜59歳で197,000円。同概況 第3表・編集部算出)。初任給の水準を時系列で見たい場合は高卒初任給の実額推移にまとめてあります。中企業と小企業の差も20,600円あり、動かせる幅は大企業かどうかの一点だけではありません。

次にやること|自分の候補を4点セットでふるいにかける

他人が作ったランキングを探すのをやめて、自分のリストを作ってください。

  1. 入りたい会社を5社書き出す。通える範囲・職種・待遇のどれを優先するかを先に決めます
  2. 新卒募集要項で、応募資格の学歴の列挙を見る
  3. 初任給テーブルのいちばん下の区分を見る。高校卒の行があるかどうかが最も重い情報です
  4. キャリア採用の必須要件を見る。学歴で切られているのか、経験・資格・作品で切られているのかを分けます
  5. 公式サイトのグループ会社ページを開き、子会社の採用ページで1〜4を繰り返す
  6. 300人を超える会社なら、中途採用比率を「しょくばらぼ」で確認する

母集団を広げる先として、製造業は押さえておく価値があります。高卒就職者の41.6%が製造業に入り、3年以内離職率は28.6%と、調査産業計の37.9%より9.3ポイント低いからです(厚生労働省「新規高卒就職者の産業別離職状況」令和4年3月卒。構成比は編集部算出)。中途採用そのものも例外ルートではありません。1年間の入職者のうち転職入職者が65.8%、新規学卒者は16.1%です(同「令和6年雇用動向調査結果の概況」表1-1・表3-1。構成比は編集部算出)。

転職サービスの位置づけと、登録しなくていい人

転職エージェント(有料職業紹介)の報酬は、紹介先の企業が支払う成功報酬です。求職者は原則無料で使えるので、書類添削・面接対策・相場のフィードバックは遠慮なく受け取って構いません。

ただし、この記事の趣旨からいうとここが大事です。提案される求人は「世の中の求人」ではなく、そのエージェントと契約していて、決まれば手数料が入る企業の在庫です。母集団を他人の都合で決められた時点で、どれを選んでも選ばされています。入りたい会社のリストは自分で持ち、エージェントには在庫との照合・裏取り・交渉の代行をやらせてください。リストの会社が募集していなければ、直接応募すれば済みます。事業者の許可・届出は厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認でき、当サイトは確認できない事業者を勧めません。

そのうえで、現職の経験を積み増している最中で賃金にも労働時間にも不満がない人、社内で異動・昇格の話が進んでいる人、何を最優先するかがまだ決まっていない人は、いま登録しなくて構いません。今すぐかどうかは読者の都合であって、紹介する側の都合で決めることではないからです。

よくある質問

Q:高卒で大企業に入れますか?

編集部が79社を確認した範囲では、大企業でも入口がある会社と無い会社の両方がありました。規模で一律には決まりません。判定は、その会社の初任給テーブルのいちばん下の区分に高校卒の行があるかどうかで見てください。金額の面では大企業と小企業の所定内給与の差は79,500円ですが、雇用形態による賃金格差が最も大きいのも大企業(指数60.7)です(令和7年賃金構造基本統計調査の概況。差は編集部算出)。

Q:高卒で入れる優良企業はどうやって探せばいいですか?

他人が作った一覧を探すより、自分の候補を4点セットで判定するほうが早いと編集部は考えます。見るのは①応募資格の学歴列挙 ②初任給テーブルの最下位区分 ③キャリア採用の必須要件 ④グループ会社の募集要項の4か所で、1社あたり15〜30分です。この記事の判定A28社・判定B15社は、その手順を79回回した結果になります。

Q:「学歴不問」と書いてあれば、高卒でも大丈夫ですか?

書いてある場所によります。応募資格の欄に「学歴不問」「高校卒以上」とあるなら、少なくとも応募の入口は開いています。一方、採用FAQや理念のページに「学歴は選考の基準にしていません」とあっても、募集要項の応募資格に高等学校が入っていなければ、選考に入る前の段階で外れます。実例は高卒でセガサミーに入れる?採用の学歴条件を募集要項で確認に書きました。

Q:本体に高卒の募集がなければ、その会社は諦めるべきですか?

いいえ。まずグループ会社を確認してください。79社のうち15社(19.0%)は、本体に入口が無く、グループ会社にありました。公式サイトの「グループ会社」「関係会社」のページから各社の採用ページを開き、同じ4点セットを回します。求人データベースは企業名で引く仕組みのため、親会社名では子会社の求人に到達できません。手間がかかるぶん、見ている人が少ない場所です。

まとめ

  • 編集部は79社の募集要項を1社ずつ確認しました。高卒の入口が確認できたのは、本体で28社(35.4%)、グループ会社まで含めて43社(54.4%)です(2026年8月時点)
  • 本体だけを見ると、15社=79社の19.0%を取りこぼします。入口は親会社ではなく、製造・施工・保守を担うグループ会社に付いていることがあります。求人データベースは企業名で引く仕組みのため、この経路は原理的に拾えません
  • 判定は4か所。①応募資格の学歴列挙 ②初任給テーブルの最下位区分 ③キャリア採用の必須要件 ④グループ会社の募集要項。いちばん重いのは②で、金額が書いてあるということは、そこに人を置く等級が存在するということです
  • 求人票の法定明示9項目に学歴は入っていません(職業安定法5条の3第1項+同法施行規則4条の2第3項)。「書いていないから応募不可」も「書いてあるから学歴を見ない」も成り立ちません
  • 入口は会社ではなく職種に付いています。募集11件のうち高卒可が1件だけ、という会社もありました。1件でも開いていれば、その1件を狙えます

編集部の結論を、軸ごとに書きます。収入を最優先するなら、候補5社をグループ会社まで含めて判定し、入口のある会社だけを残してください。当たる母集団を増やすことが、面接の練習より先に効きます。通勤圏と時間を最優先するなら、大企業かどうかより、地元に生産拠点・サービス拠点を持つグループ会社を先に見てください。この79社では、そこに高卒の入口が集まっていました。

今日やることは1つです。気になっている会社の募集要項を開いて、初任給の表のいちばん下の行を見てください。そこに高校卒の金額が書いてあるかどうかで、その会社に入口があるかは、かなりの精度で判定できます。

※本記事は一般的な情報提供であり、各社の採用方針・募集内容は変更されることがあります。応募を検討する場合は必ず各社の公式採用ページで最新の募集要項をご確認ください。個別の労働条件・制度の適用については、都道府県労働局・労働基準監督署・ハローワークなどの公的窓口へご確認ください。


参考・出典