※本記事には広告(プロモーション)を含みます。編集部が転職サービスを勧める基準は編集方針ですべて公開しています。
先に結論を書きます。編集部が2026年8月23日に昭和産業株式会社の新卒募集要項を確認したところ、応募資格は「2027年3月までに大学・大学院を卒業」で、初任給の表は修士了270,000円・大卒255,000円の2区分しかありませんでした。短大卒も専門卒も高専卒も無く、当然ながら高校卒の行もありません。ページ内に「高校」「高等学校」の語は一度も出てきません。
ただし、グループまで広げると答えが変わります。連結子会社の九州昭和産業株式会社の募集要項には、高卒177,100円の初任給が実額で載っています(2026年8月23日確認)。もう1社、昭和冷凍食品株式会社は「主な出身校」に高校を10校並べ、中途入社の社員も紹介しています。
つまり「高卒で昭和産業に入れますか」への答えは、本体はノー、グループには入口があるです。この記事では両方の募集要項を並べ、月給を所定労働時間で割った時間単価まで出したうえで、この会社群をどう扱えばいいのかを書きます。
結論:本体の初任給は2区分だけ、子会社には高卒の行があります
昭和産業は、小麦粉・植物油・糖化製品を軸にした食品メーカーです。創立は1936年2月18日、本社は東京都千代田区内神田2丁目2番1号(鎌倉河岸ビル)、代表取締役社長執行役員は塚越英行、資本金は14,293百万円、従業員数は単体1,295名・連結2,927名(2026年3月31日現在)。東京証券取引所プライム市場に上場しており、証券コードは2004です(昭和産業「会社概要」2026年8月23日確認)。
その採用を、本体とグループ会社に分けて見ます。すべて2026年8月23日時点の記載です。
| 区分 | 応募資格の学歴 | 高校卒の初任給の記載 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 昭和産業(本体)・新卒 | 大学・大学院 | なし(初任給は修士了270,000円・大卒255,000円の2区分のみ) | 既卒3年以内で正規雇用歴のない者を含む |
| 昭和産業(本体)・キャリア採用 | 公式サイトに募集要項の掲載なし(「キャリア登録」の導線のみ) | — | 職種別の応募資格が公開されていない |
| 九州昭和産業(連結子会社) | 学歴区分に高卒あり | 月給177,100円 | 新卒・中途の区分の記載なし。勤務地 福岡・鹿児島 |
| 昭和冷凍食品(グループ会社) | 「特別な資格や認定は必要ありません」 | 記載なし | 主な出身校に高校を10校掲載。社員紹介に「新卒入社」「中途入社」の両方 |
出典:昭和産業「募集要項(新卒採用サイト)」「採用サイト」「グループ会社一覧」、九州昭和産業「募集要項」、昭和冷凍食品「採用情報」。いずれも2026年8月23日に各社公式サイトで確認。
読み取れることは3つです。
- 本体の給与テーブルは、大卒より下の区分そのものが存在しません。短大・専門・高専も無く、高校卒だけが外れているわけではありません
- 子会社の給与テーブルには、高専卒と高校卒の行があります。書かれているということは、給与テーブルに入口が用意されているということです
- 本体のキャリア採用は、公式サイトから判定できません。掲載されているのは「キャリア登録」の導線だけで、職種名も応募資格も待遇も公開されていません
本体の募集要項を、そのまま並べます
まず応募資格です。昭和産業の新卒採用サイトの募集要項には、次のように記載されています(2026年8月23日確認)。
「2027年3月までに大学・大学院を卒業」(既卒3年以内で正規雇用歴のない者も対象)
募集は事務系総合職(営業、企画、経理・財務、広報、人事、総務・法務、情報システム等)と技術系総合職(研究、商品開発、生産技術、設備技術、生産管理、飼料等)の2区分です。技術系は「理系全学部全学科」、事務系は「全学部全学科」と指定されています。この募集要項ページに「高校」「高等学校」の語は現れません。
次に初任給です。
| 区分 | 初任給(月給) |
|---|---|
| 修士了 | 270,000円(2026年実績) |
| 大卒 | 255,000円(2026年実績) |
出典:昭和産業株式会社 新卒採用サイト「募集要項」(2026年8月23日確認)。
2行しかありません。「高専・専門・短大」までは並んでいて高校卒だけが欠けている、という形ですらなく、大卒より下の区分がまとめて存在しない設計です。編集部がこれまで確認してきた大手メーカーの中でも、区分の少なさは目立つ部類でした。
編集部はここを重く見ます。初任給の学歴区分は、社内の等級制度と結びついた数字です。区分が無いということは、その学歴で入社した人に適用する等級・賃金の入口が設定されていない可能性が高い、と読めます。応募資格の文言は年度で変わりますが、給与テーブルの構造はそれより変わりにくい情報です。
そのほかの条件も、判断材料として書いておきます。諸手当は通勤手当・こども手当・早出残業手当・休日出勤手当・外勤手当等、昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6・12月)。勤務時間は9:00〜17:45(60分休憩)で、事業所により異なるとの注記があります。休日は完全週休2日制・祝日・年末年始5日・夏季4日・メーデー1日で、年間休日129日(本社・支店 ※2026年実績)です(2026年8月23日確認)。
キャリア採用については、判定できませんでした。同社の採用サイトには新卒採用のマイページ(2027卒・2028卒)とキャリア採用の「キャリア登録」、それに「カムバック登録」の導線があります。しかし、職種別の募集要項も応募資格も公開されていません。学歴要件があるともないとも、公式情報からは言えません。

連結子会社には、高卒177,100円の行があります
九州昭和産業株式会社は、昭和産業の連結子会社です。昭和産業が公開しているグループ会社一覧に「配合飼料の製造及び販売、畜産物の販売/鹿児島県志布志市志布志町志布志3309」として掲載されています(2026年8月23日確認)。同社の採用ページによれば、社員数は90人、事業は配合飼料の製造販売・配合肥料の製造販売・生産農場経営・畜産物仕入販売です。
その募集要項の中身を、そのまま並べます。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 初任給 | 大学院216,800円/大卒211,600円/高専197,300円/高卒177,100円 |
| 諸手当 | 通勤手当(距離による)、食事手当5,000円/月、家族手当、住宅手当(社宅でない場合15,000円)、営業職に旅費手当1,300円 |
| 昇給・賞与 | 昇給年1回(5月)/賞与年2回(6月・12月) |
| 勤務地 | 福岡/鹿児島 |
| 勤務時間 | 8:30〜17:30 実働8時間/1日 |
| 休日 | 年間休日120日以上・完全週休2日制(土日祝) |
| 残業 | 平均月20時間以内 |
| 試用期間 | 入社から4ヶ月 |
出典:九州昭和産業株式会社「募集要項」(2026年8月23日確認)。
1つ、正直に書いておきます。この募集要項には新卒と中途の区分が書かれていません。したがって「既卒でも応募できる」と断定はできません。応募前に問い合わせて確認する対象として扱ってください。同社の採用ページには応募フォームへの導線があります。
もう1社、昭和冷凍食品株式会社にも触れておきます。新潟県新潟市南区にある従業員154名(パート含む)の会社で、昭和産業の連結子会社です。同社の採用ページには募集要項の掲載はありませんが、「主な出身校」として新潟県立加茂農林高等学校・新潟県立白根高等学校・新潟県立新潟向陽高等学校・新潟県立新津高等学校・新潟県立新津南高等学校・新潟県立巻総合高等学校・新潟市立明鏡高等学校・日本文理高等学校・福井県立美方高等学校・北越高等学校の10校が並んでいます(2026年8月23日確認。同じ一覧には県立新潟女子短期大学と悠久山栄養調理専門学校も掲載されています)。社員紹介には「新卒入社」と「中途入社」の両方があり、「特別な資格や認定は必要ありません」との記載もあります。年間休日125日、月平均所定外労働10時間、転勤なしと掲載されています。
これは採用実績であって、募集要項の応募資格ではありません。「高卒で応募できます」と書いてあるわけではない点は区別してください。それでも、高校を出た人が実際に働いている職場であるという事実は、本体の募集要項からは絶対に読み取れない情報です。
月給を時間で割ると、差の中身が変わります
本体の大卒255,000円と、子会社の高卒177,100円。差は77,900円です(編集部算出)。ただし、この2つを額面だけで比べると、差の中身を読み違えます。所定労働時間が違うからです。
各社が公開している条件から、年間の所定労働時間を出します。
- 昭和産業(本体):9:00〜17:45(60分休憩)=実働7時間45分、年間休日129日 → 年間労働日236日 × 7.75時間 = 年1,829.0時間(月152.42時間)
- 九州昭和産業:8:30〜17:30 実働8時間、年間休日120日以上(下限の120日で計算) → 年間労働日245日 × 8時間 = 年1,960時間(月163.33時間)
年間で131時間の差があります。この前提で時間あたりの単価を出すと、次のようになります。
| 会社・学歴区分 | 月給 | 時間あたり(編集部算出) |
|---|---|---|
| 昭和産業(本体) 修士了 | 270,000円 | 約1,771円 |
| 昭和産業(本体) 大卒 | 255,000円 | 約1,673円 |
| 九州昭和産業 大学院 | 216,800円 | 約1,327円 |
| 九州昭和産業 大卒 | 211,600円 | 約1,296円 |
| 九州昭和産業 高専 | 197,300円 | 約1,208円 |
| 九州昭和産業 高卒 | 177,100円 | 約1,084円 |
計算:各社の月給を、上記の月あたり所定労働時間で割りました。編集部算出です。
注意点を先に書きます。2社は会社も地域も職種も違います。この表は「どちらが得か」のランキングではありません。額面の差と時間単価の差がずれることを示すための計算です。
そのうえで、読み取れることが2つあります。
1つめ。額面の差は1.44倍ですが、時間単価の差は約1.54倍に広がります。年間の所定労働時間が131時間違うためです。額面だけを見ていると、この131時間は視界に入りません。
2つめ。同じ会社の中の学歴差は、思ったより小さいということです。九州昭和産業の大卒211,600円と高卒177,100円の差は34,500円です(編集部算出)。全国統計の20〜24歳における高校卒と大学卒の賃金差38,700円より、4,200円小さい幅です。つまり、この読者にとって大きいのは「学歴の差」ではなく「どの会社に身を置くかの差」のほうです。本体大卒と子会社大卒の差は43,400円で、同じ会社の中の学歴差34,500円を上回ります。
学歴の差と、変えられる差を並べて見る
この構造は、全国の統計でも同じ形で確認できます。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」からは、性質の異なる3つの差が取れます。
| 差の種類 | 年齢計の差(編集部算出) | 本人が変えられるか |
|---|---|---|
| 学歴(大学卒−高校卒) | 99,100円 | 変えられない |
| 雇用形態(正社員−正社員以外) | 117,100円 | 変えられる |
| 企業規模(大企業−小企業) | 79,500円 | 変えられる |
出典:同概況の第3表・第6-1表・第4表。差はいずれも編集部算出。企業規模の区分は常用労働者1,000人以上が大企業、100〜999人が中企業、10〜99人が小企業(同概況「用語の解説」)。
3つは別々の集計で、母集団が重なっています。高校卒で非正規で小さい会社に勤めている人は、3つすべてに数えられます。だから足し算はできません。それでも並べる意味はあります。学歴の差と同じオーダーの差が、自分の行動で変えられる軸にも存在しているからです。雇用形態の差117,100円は、学歴の差99,100円を18,000円上回っています(いずれも編集部算出)。
年齢による変化も見ておきます。
| 年齢階級 | 高校卒 | 大学卒 | 差(編集部算出) |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 225,200円 | 263,900円 | 38,700円 |
| 30〜34歳 | 276,200円 | 340,300円 | 64,100円 |
| 50〜54歳 | 335,100円(高校卒のピーク) | 494,900円 | 159,800円 |
| 55〜59歳 | 332,100円 | 529,100円(大学卒のピーク) | 197,000円 |
出典:同概況(3)学歴別にみた賃金・第3表(2025年6月分の所定内給与額)。差の列は編集部算出。
入口の差38,700円が、55〜59歳では197,000円になります。約5.1倍です(編集部算出)。高校卒の賃金は50〜54歳でピークを迎えて下がり始め、大学卒のピークはその5年後です。「高卒は初任給が安い」ではなく「高卒は途中で止まる」が、実データの形です。
止まっているのは学歴ではなく、いま身を置いている場所のほうだ——編集部はそう考えています。九州昭和産業の高卒177,100円は、20〜24歳の高校卒の平均225,200円を下回ります。入口の金額だけで判断せず、その会社で何年目にいくらになるかを確認してください。初任給の水準を時系列で確かめたい場合は、高卒の初任給が実額でどう推移してきたかをまとめた記事が使えます。
なお同じ調査では、高校卒の平均勤続年数は14.2年で、大学卒の12.2年より2.0年長くなっています(同第3表。差は編集部算出)。「高卒は定着しない」という語り方と、在職者ベースの勤続年数は逆を向いています。

求人票に学歴が書かれない理由と、グループ会社の探し方
募集時に明示が義務づけられている項目の中に、学歴は入っていません。労働者の募集にあたって労働条件を明示する義務は職業安定法5条の3第1項が定め、明示すべき事項の中身は同条4項の委任を受けた同法施行規則4条の2第3項が定めています。その9項目は、業務内容(変更の範囲を含む)、契約期間、試みの使用期間、有期契約の更新基準、就業の場所(変更の範囲を含む)、始業終業の時刻・所定外労働の有無・休憩・休日、賃金の額、社会保険・労働保険の適用、雇用しようとする者の氏名または名称です(2026年8月時点)。
この中に学歴要件はありません。だから「学歴不問と書いていないから応募できない」も「書いてあるから学歴を見ない」も成り立ちません。学歴の壁は求人票の外側にあり、だから読者からは見えません。
そのうえで、グループ会社の探し方を渡します。昭和産業のように連結子会社が27社ある会社では、本体の募集要項だけを見て判断するのは早すぎます。手順は次のとおりです。
- 本体のコーポレートサイトで「グループ会社一覧」を開く。多くの上場企業は、連結子会社の社名・事業内容・所在地を公開しています
- 自分の職種・地域に合う会社を絞る。昭和産業なら、製粉(奥本製粉・木田製粉・内外製粉・セントラル製粉)、油脂(ボーソー油脂・長岡油糧・ムサシ油脂・東京油脂工業ほか)、製パン(スウィングベーカリー・ガーデンベーカリー・タワーベーカリーほか)、冷凍食品(昭和冷凍食品)、飼料(九州昭和産業)、運輸・倉庫(昭産運輸・ショウレイ)と、業種も地域も分かれています
- 各社の採用ページで、初任給の学歴区分を見る。高校卒の行があるかどうかが、いちばん速い判定材料です
- 応募資格に新卒・中途の区分があるかを見る。書かれていなければ、問い合わせて確認する対象です
採用側で中途採用の書類選考と面接に関わってきた立場から、1つ補足します。同じグループでも、採用の権限は事業会社ごとに分かれているのが普通です。本体で不採用だった経緯が子会社の選考に持ち込まれることは、原則としてありません。逆に、子会社の募集を本体の人事が把握していないこともあります。「グループのどこかに聞けば全部わかる」とは考えず、会社ごとに当たってください。
応募する前にやること
本体の募集要項を見て「大卒しか採らない会社だ」で終わらせないでください。順番があります。
- 本体の募集要項で、初任給の表のいちばん下の行を見る。昭和産業の場合、そこは大卒でした
- グループ会社一覧を開き、各社の採用ページに飛ぶ。九州昭和産業には高卒177,100円の行がありました
- 月給を所定労働時間で割る。年間休日と実働時間から年間労働時間を出し、12で割った月あたり時間で除します。額面と時間単価は順位が変わることがあります
- 新卒・中途の区分が書かれているかを見る。書かれていなければ、応募前に問い合わせます
- 中途採用比率を調べる。常時雇用する労働者の数が300人を超える事業主には公表義務があります(労働施策総合推進法27条の2第1項)。頻度と期間は「おおむね一年に一回以上、公表した日を明らかにして、直近の三事業年度について」と定められています(同法施行規則9条の2第1項)。厚生労働省の「しょくばらぼ」で検索できます
同じ手順を製粉・食品の他社に当てはめたのが、ニップンの採用と学歴条件をまとめた記事、鳥越製粉の中途採用と高卒の応募資格をまとめた記事、日清製粉の採用について書いた記事、日東富士製粉の採用について書いた記事です。同じ業界の数社を並べて見ると、応募資格の書き方の違いがはっきりします。本体になくグループ会社に高卒の入口があったもう1つの実例は計測機器メーカーのグループ会社に高卒の初任給が載っていた事例、グループ主要3社のどこにも高校卒の区分が無かったケースはエンタテインメント企業の募集要項を確認した記事にまとめました。高卒から大手企業へ移った人がどの職種から動いたかは高卒で大手企業への転職を成功させた事例をまとめた記事にあります。
転職サービスの位置づけと、登録しなくていい人
構造を先に書きます。転職エージェント(有料職業紹介)の報酬は、紹介先の企業が支払う成功報酬です。求職者は原則として無料で使えます。書類添削・面接対策・相場のフィードバックは先払いで提供されるものなので、遠慮なく受け取ってください。一方で、どの会社に行くか、いつ動くかの判断だけは自分で持ってください。提案される求人は「世の中の求人」ではなく、そのエージェントと契約している企業の在庫だからです。
グループ会社の求人は、エージェントの在庫に入っていないことがあります。社員数90人規模の子会社が、紹介手数料を払って採用しているとは限らないからです。入りたい会社のリストは自分で持ち、公式の採用ページから直接応募してください。企業側から見れば紹介手数料のかからない応募者であり、直接応募を歓迎する会社も多くあります。事業者が国の許可・届出を受けているかは、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認できます。当サイトは、許可・届出を確認できない事業者を勧めません。
そのうえで、次に当てはまる人は、いま登録しなくて構いません。
- 現職で製造・品質・保全の経験を積んでいる最中で、賃金にも労働時間にも不満がない人
- 社内で異動・昇格の話が具体的に進んでいる人。先に結果を見てからで遅くありません
- 収入・時間・場所・人間関係のどれを最優先するかがまだ決まっていない人。決まる前に求人を見ると、目についた条件に引っ張られます
「今すぐ登録しないと損」という書き方は使いません。今すぐかどうかは読者の都合であって、紹介する側の都合で決めることではないからです。
よくある質問
Q:高卒で昭和産業に就職できますか?
編集部が2026年8月23日に確認した範囲では、昭和産業本体の新卒募集要項に高校卒の応募資格・初任給区分はありませんでした。応募資格は「2027年3月までに大学・大学院を卒業」で、初任給は修士了270,000円・大卒255,000円の2区分のみです。一方、連結子会社の九州昭和産業の募集要項には高卒177,100円の初任給が掲載されています。募集要項は更新されるため、各社の公式採用ページで最新の記載をご確認ください。
Q:グループ会社なら高卒でも入れますか?
九州昭和産業の募集要項には高卒の初任給区分があります(2026年8月23日確認)。ただし新卒・中途の区分が書かれていないため、すでに卒業している人が応募できるかは、同社に問い合わせて確認してください。また昭和冷凍食品は「主な出身校」に高校を10校掲載し、社員紹介に「中途入社」の記載があります。これは採用実績であって募集要項の応募資格ではない点にご注意ください。
Q:高卒の初任給はいくらですか?
昭和産業本体の募集要項には高校卒の初任給が記載されていないため、本体について答えられる数字はありません。連結子会社の九州昭和産業は高卒177,100円と掲載しています(2026年8月23日確認。同社の募集要項に金額の時点の記載はありません)。同社の他の学歴区分は、大学院216,800円・大卒211,600円・高専197,300円です。参考として、本体の最下位区分は大卒255,000円(2026年実績)です。
Q:昭和産業の中途採用に学歴の条件はありますか?
公式の採用サイトには「キャリア登録」の導線があるだけで、職種別の募集要項も応募資格も掲載されていないため、編集部として学歴要件の有無を判定できませんでした(2026年8月23日確認)。学歴要件は求人票の法定明示事項に含まれないため(職業安定法5条の3第1項+同法施行規則4条の2第3項)、掲載されている求人ごとに確認する必要があります。
Q:工場勤務なら高卒でも入れるのではないですか?
本体の新卒募集要項には技術系総合職として生産技術・設備技術・生産管理の職種がありますが、応募資格は「2027年3月までに大学・大学院を卒業」で、理系全学部全学科と指定されています(2026年8月23日確認)。したがって、公開されている新卒の募集要項の範囲では、工場に関わる職種であっても高校卒向けの入口は確認できませんでした。製造現場の入口を探すなら、グループの製造子会社(製粉・油脂・製パン・冷凍食品・飼料)の採用ページを個別に確認してください。
まとめ
- 昭和産業本体の新卒募集要項に、高校卒の応募資格も初任給区分もありません(2026年8月23日に公式採用サイトで確認)。初任給は修士了270,000円・大卒255,000円の2区分のみで、大卒より下の区分が丸ごと存在しません
- 本体のキャリア採用は「キャリア登録」の導線だけで、職種別の募集要項が公開されていません。学歴要件の有無は判定できませんでした
- 連結子会社の九州昭和産業の募集要項には、高卒177,100円の初任給が掲載されています。高専197,300円・大卒211,600円・大学院216,800円と並ぶ4区分です
- 昭和冷凍食品は「主な出身校」に高校を10校掲載し、中途入社の社員も紹介しています。ただしこれは採用実績であって、募集要項の応募資格ではありません
- 月給を所定労働時間で割ると、本体の大卒は約1,673円、九州昭和産業の高卒は約1,084円で約1.54倍の差になります(編集部算出)。年間所定労働時間が131時間違うため、額面の差(1.44倍)より広がります
- 同じ会社の中の学歴差(34,500円)より、どの会社に身を置くかの差(本体大卒と子会社大卒で43,400円)のほうが大きいという結果でした(編集部算出)
- 全国統計でも、学歴の差99,100円に対し、雇用形態の差117,100円・企業規模の差79,500円という変えられる差が同じオーダーで存在します(令和7年賃金構造基本統計調査の概況。差は編集部算出)
編集部の結論を、軸ごとに書きます。収入を最優先するなら、本体の応募資格に時間を使わず、グループの製造子会社を1社ずつ確認してください。初任給テーブルの最下位区分を見るだけで、入口があるかは数分で判定できます。時間と場所を最優先するなら、年間休日と実働時間を先に比べてください。同じグループでも年間の所定労働時間が131時間違いました。この会社群で働くこと自体が最優先の軸なら、子会社の現場職から入って経験年数を積む順路になります。年単位の計画になるため、いまの生活が成り立つかを先に確認してください。現職で製造の経験が積み上がっていて、賃金にも労働時間にも不満がない人は、いま動く必要はありません。
今日やることは1つです。気になっている上場企業のコーポレートサイトで「グループ会社一覧」を開いてください。本体の募集要項では閉じて見えた入口が、そのリストの中で開いていることがあります。
昭和産業の応募条件を他社と比較するための企業一覧で、ほかの企業の学歴要件も確認できます。
※本記事は一般的な情報提供であり、各社の採用方針・募集内容は変更されることがあります。応募を検討する場合は必ず各社の公式採用ページで最新の募集要項をご確認ください。個別の労働条件・制度の適用については、都道府県労働局・労働基準監督署・ハローワークなどの公的窓口へご確認ください。
参考・出典
- 昭和産業株式会社「会社概要」(創立1936年2月18日・本社所在地・代表者・資本金・従業員数 単体1,295名/連結2,927名〈2026年3月31日現在〉・事業内容・上場市場・証券コード。2026年8月23日確認): https://www.showa-sangyo.co.jp/corporate/outline/about/
- 昭和産業株式会社 新卒採用サイト「募集要項」(応募資格・募集職種・初任給の学歴区分〈2026年実績〉・諸手当・昇給・賞与・勤務時間・休日休暇・年間休日129日〈本社・支店〉・福利厚生。2026年8月23日確認): https://www.showa-sangyo.co.jp/saiyo/recruit/guidelines.html
- 昭和産業株式会社「採用サイト」(新卒採用マイページとキャリア採用の「キャリア登録」導線。職種別の募集要項の掲載はない。2026年8月23日確認): https://www.showa-sangyo.co.jp/saiyo/
- 昭和産業株式会社「グループ会社一覧」(連結子会社・非連結子会社・関連会社の社名・事業内容・所在地。九州昭和産業株式会社・昭和冷凍食品株式会社の掲載を確認。2026年8月23日確認): https://www.showa-sangyo.co.jp/corporate/outline/group/
- 九州昭和産業株式会社「募集要項」(初任給の学歴区分と金額〈高卒177,100円を含む〉・諸手当・昇給・賞与・勤務地・勤務時間・年間休日・平均残業・試用期間。2026年8月23日確認): https://kyushu-showa.co.jp/recruit/guideline/
- 九州昭和産業株式会社「採用情報」(社員数90人・所在地・事業内容・応募フォーム。2026年8月23日確認): https://kyushu-showa.co.jp/recruit/
- 昭和冷凍食品株式会社「採用情報」(主な出身校・「新卒入社」「中途入社」の社員紹介・従業員154名〈パート含む〉・所在地・年間休日125日・月平均所定外労働10時間・転勤なし。2026年8月23日確認): https://www.showa-reishoku.co.jp/recruit.html
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(3)学歴別にみた賃金・第3表(高校卒と大学卒の年齢階級別賃金・平均勤続年数。2025年6月分): https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/dl/03.pdf
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(4)企業規模別にみた賃金・第4表: https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/dl/04.pdf /(6)雇用形態別にみた賃金・第6-1表: https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/dl/06.pdf /用語の解説(企業規模の区分・所定内給与額の定義): https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/yougo.html
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」より「新規高卒就職者の産業別離職状況」(令和4年3月卒): https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001319006.pdf
- e-Gov法令検索「職業安定法」(労働条件等の明示=5条の3第1項、明示事項の委任=同条4項): https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000141
- e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(明示すべき事項=4条の2第3項1号〜9号): https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40002000012
- e-Gov法令検索「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」(中途採用に関する情報の公表=27条の2第1項): https://laws.e-gov.go.jp/law/341AC0000000132 /同施行規則(公表の頻度・対象期間=9条の2第1項): https://laws.e-gov.go.jp/law/341M50002000023
- 厚生労働省「職場情報総合サイト しょくばらぼ」(企業の職場情報の検索・比較): https://shokuba.mhlw.go.jp/
- 厚生労働省「人材サービス総合サイト」(有料職業紹介・募集情報等提供事業者の許可・届出の確認): https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/

