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明星工業に高卒で入れる?学歴条件と関連会社の技能職を確認

断熱工事会社の募集要項で応募資格の学歴条件を確認するイメージ
コロキャリア編集部

※本記事には広告(プロモーション)を含みます。編集部が転職サービスを勧める基準は編集方針ですべて公開しています。

先に結論を2つ書きます。編集部が2026年8月23日に明星工業の新卒募集要項を確認したところ、初任給に書かれている区分は「総合職大卒 月給27万7,000円」だけで、高校卒はもちろん専門卒・短大卒の区分もありませんでした。採用予定人数の表記自体が「総合職(大卒)15名程度」です。同社の中途採用は、同日時点で「現在募集なし」でした。

もう1つの結論のほうが、この記事では重要です。明星工業の関連会社である株式会社よしみね(ボイラ製造)のキャリア採用には、「溶接士・機械加工(技術職オペレータ含む)5名」という募集があり、応募資格に学歴要件の記載がありません。勤務地は三重県亀山市の亀山工場で、原則として転勤なし。月給209,500円〜、年間休日125日です。

つまり「明星工業に高卒で入れますか」への答えは、本体は入口が確認できない、関連会社には学歴で切られない募集があるの二段構えになります。以下、募集要項の中身を順に見ていきます。

訂正履歴

  • 2026年10月5日|見出し「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」:見出しの「なぜ元請の設備工事会社に高卒枠が無いのか」を「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」に、本文の「『設備工事の会社だから現場枠があるはずだ』という読み方は、元請の大手には当てはまりません。」を「『設備工事の会社だから現場枠があるはずだ』という読み方は、明星工業や朝日工業社のような元請の大手には当てはまりませんでした。」に修正しました。見出し「採用実績を見ると、入口の狭さがさらにはっきりします」の「採用設計をシンプルに保った結果という側面があります。」も「採用設計をシンプルに保った結果という側面がある、と編集部は見ています。」に、見出し「まとめ」の「元請の設備工事会社に高卒枠が薄いのは、元請が工事を管理する側だからです。」も「明星工業のような元請の本体に高卒枠が見当たらないのは、元請が工事を管理する側だからだと編集部は考えます。」に修正しました。理由:編集部が募集要項を確認した明星工業と朝日工業社の2社から、元請の設備工事会社全体に高卒枠が無いと一般化し、採用の設計について推し量ったことも事実として断定していました。元請の設備工事会社の採用区分を数えた集計・根拠は、編集部が確認した範囲では見当たらず、裏づけを示せない記述でした。
  • 2026年10月5日|見出し「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」:「ただし、受検資格が緩和されたのは第一次検定だけで、1級施工管理技士(第二次検定合格)には第一次検定合格後の実務経験5年以上などが引き続き必要です。」を「第二次検定の受検資格も見直され、1級は第一次検定合格後の実務経験(5年以上。特定実務経験1年以上を含む場合は3年以上など)で受検できる形になりました。令和10年度までは、改正前の受検資格でも受検できます。」に、「学歴が理由で受検すらできない状態は、制度上なくなりました。」を「1級の第一次検定は学歴を問わず受検でき、新しい受検資格では第二次検定も学歴で区分されていません。」に修正しました。理由:施工管理技術検定の受検資格の見直しで、第一次検定だけが緩和されたと誤って記載していました。第二次検定の受検資格も、学歴ごとの卒業後の実務経験年数から、第一次検定合格後の実務経験年数に組み替えられています(令和10年度までは改正前の受検資格も選べます)(国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」。2026年10月2日に編集部が確認)。あわせて、改正前の受検資格にも学歴によらない区分があり、学歴で違っていたのは必要な実務経験の年数だったため、改正前は学歴が理由で受検できなかったと読める記述も改めました。

結論:本体の初任給区分は「大卒」からです

明星工業株式会社は、産業用設備の断熱工事を主力とする東証プライム上場の設備工事会社です。発電所・化学プラント・LNG基地などの断熱・保温工事を手がけ、工業炉の築炉・耐火工事、環境関連事業、海外事業も展開しています。設立1947年7月2日、資本金68億8,900万円、本社は大阪市西区京町堀(同社が新卒採用サイトに掲載した会社概要。2026年8月23日確認)。

新卒募集要項に書かれている内容を、そのまま並べます。

項目 募集要項の記載(2026年8月23日確認)
募集職種 総合職(営業・技術・工事)
給与 総合職大卒 月給27万7,000円(2026年4月初任給実績)
採用予定人数 総合職(大卒) 15名程度
勤務地 全国各地(転勤あり)
諸手当 住宅手当・家族手当・海外付加給・時間外勤務手当・通勤手当等
昇給・賞与 昇給 年1回(4月)/賞与 年2回(7月・12月)
休日休暇 完全週休2日制、祝日、メーデー、年末年始6日、夏季休暇4日

出典:明星工業「募集要項」(採用情報)。2026年8月23日に同社公式サイトで確認。

注目してほしいのは、初任給の書き方です。初任給を学歴別の表にする会社もあります。前の記事で扱った空調設備工事大手の学歴条件を確認した記事では、大学院(修士)/大学・高専(専攻科)・専門(4年制)/専門(3年制)/短大・高専(本科)・専門(2年制)の4区分が並んでいました。明星工業は区分そのものがなく、「大卒」の1行だけです。採用予定人数も「総合職(大卒)15名程度」と、区分名に大卒が入っています。

高校卒の欄が無いのではなく、大卒以外の欄が無い——これが編集部の読み方です。給与テーブルの入口が大卒に一本化されている可能性が高く、専門学校卒・短大卒でも入口は確認できません。

なお、同社が新卒採用サイトに掲載している対象区分は「理系大学院生、理系学部生、文系大学院生、文系学部生、既卒者」で、応募資格は「2027年3月卒業予定者および卒業後3年以内で、就業経験のない方」です(2026年8月23日確認)。短大・高専・専門学校・高等学校は、対象の一覧に入っていません。

採用実績を見ると、入口の狭さがさらにはっきりします

同社が公開している採用実績は、次のとおりです。

年 採用人数
2025年 12名(文系10名、理系2名)
2024年 10名(文系10名)
2023年 9名(文系7名、理系2名)

出典:明星工業が新卒採用サイトに掲載した採用データ。2026年8月23日確認。採用実績校として挙げられているのは、青山学院大学・大阪大学・関西大学・京都産業大学・関西学院大学・同志社大学・立教大学・早稲田大学ほかで、いずれも大学です。

年間10名前後の採用を、大学卒に絞って行っている会社ということになります。単体の従業員数は383名(連結756名。2025年3月期)、平均勤続年数12.6年です(同社「統合報告書2025」より。2026年8月23日確認)。

この規模感は、高卒読者にとって大事な情報です。採用の絶対数が小さい会社では、区分を増やす動機が働きません。「高卒枠が無い」のは差別的な選別というより、採用設計をシンプルに保った結果という側面がある、と編集部は見ています。だからといって入口が開くわけではありませんが、自分を否定された話として受け取る必要もありません。

中途採用は、2026年8月23日時点で「現在募集なし」でした

同社の募集要項ページには「新卒採用情報」と「中途採用」の2つの区分があり、中途採用の欄には「現在募集なし」と記載されています(2026年8月23日確認)。

つまり、学歴要件の有無を判定する以前に、2026年8月23日時点では、同社の募集要項ページに応募できる中途求人が載っていない状態でした。求人の掲載状況は時期によって変わるため、関心がある場合は同社の採用情報ページで最新の状況を確認してください。

なお、有価証券報告書に記載される平均年間給与は、本記事では書きません。同社IRサイトの有価証券報告書一覧はPDFへのリンクがスクリプトで生成されており、編集部は原典のPDFに到達できませんでした。転職口コミサイトが載せている「平均年収◯万円」は原典からの孫引きにあたるため、当サイトでは使いません。確認できた事実だけを書きます。

本体と関連会社で、採用の入口が違うを示した図

関連会社まで見たら、学歴で切られない募集が見つかりました

本体に無くてもグループ会社にある場合があります。明星工業が公式サイトの「関連会社紹介」に掲載している会社は、株式会社よしみね(水管式ボイラの製作・販売)、明星建工株式会社(クリーンルーム事業)、日本ケイカル株式会社(けい酸カルシウム保温材の製造)、株式会社エムエステック(冷蔵庫防熱・冷却設備工事)ほか、国内外あわせて十数社です(2026年8月23日確認)。

このうち株式会社よしみねのキャリア採用に、次の募集がありました。

項目 募集要項の記載(2026年8月23日確認)
職種・採用人数 溶接士・機械加工(技術職オペレータ含む)5名/機械設計・電気設計 4名
仕事内容 ボイラの主要な圧力容器(ドラム)の溶接および配管・ダクトなどの溶接士としての業務。機械加工ではプレス曲げ加工、旋盤、穴あけ加工などの業務
応募資格 学歴要件の記載なし
雇用形態 正社員(試用期間6ヵ月・労働条件の変更なし)
給与 月給209,500円〜
勤務地・転勤 中部事業所 亀山工場(三重県亀山市白木町)。溶接士・機械加工は原則、転勤はありません(機械設計・電気設計は転勤あり)
諸手当 時間外労働手当、通勤手当(全額支給)、住宅手当(世帯主14,000円・非世帯主7,500円)、家族手当(配偶者8,500円・子供2,500円/人)、役職手当(主任、班長以上4,000円〜)
昇給・賞与 昇給 年1回(6月)/賞与 年2回(7月・12月)
休日 完全週休二日制、年間休日125日、有給休暇10日〜40日

出典:株式会社よしみね「募集要項・採用フロー」。2026年8月23日に同社公式採用ページで確認。

ここは正確に書きます。「学歴要件の記載がない」は「高卒歓迎と書いてある」とは違います。書かれていない以上、実際の選考で学歴がどう扱われるかは編集部にはわかりません。それでも言えることが3つあります。

  • 応募資格の文面で学歴によって外れる構造にはなっていない(同社の新卒募集要項は「高専・大学・大学院を卒業見込みの方」と学歴を明示しているので、書き分けは意図的だと読めます)
  • 職種が溶接士・機械加工で、評価されるのは学歴ではなく手の技能です。工業高校の実習や製造現場の経験が、そのまま応募理由になります
  • 原則として転勤がなく、勤務地が三重県亀山市に固定されている。転居を伴う異動を避けたい人にとって、これは条件そのものです

年間休日125日・完全週休二日制・賞与年2回という条件も、募集要項に明記されています。本体の総合職に届かなくても、同じグループの中に条件の書かれた入口がある——これが編集部が今回いちばん伝えたい発見です。

ただし、求人は入れ替わります。上の内容は2026年8月23日時点のもので、募集が終了していることもあります。応募を検討する場合は必ず同社の公式採用ページで最新の募集をご確認ください。当サイトは特定企業の求人情報を掲載しない方針です。

なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか

元請は「工事をする会社」ではなく「工事を管理する会社」だからです。設備工事の世界は、大きく2層に分かれています。

区分 仕事の中身 統計上の職業分類
技術者(施工管理) 工程・品質・安全・原価を管理する。図面と工程表と協力会社を動かす 建築・土木・測量技術者
技能工(技能者) 溶接・配管・保温・電工など、現場で実作業を担う 建設・採掘従事者

明星工業が新卒で募集している総合職(営業・技術・工事)は、すべて前者です。実作業の多くは協力会社や関連会社が担います。だから本体の採用は管理側に寄り、学歴の下限も上がる。「設備工事の会社だから現場枠があるはずだ」という読み方は、明星工業や朝日工業社のような元請の大手には当てはまりませんでした。

そして技能工側の入口は、統計で見ると広く開いています。厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和8年3月・全国・常用(パート含む))の職業別有効求人倍率は次のとおりです。

職業分類 有効求人倍率
職業計 1.10
建設・採掘従事者 4.81
うち建設躯体工事従事者(とび・鉄筋・型枠等) 7.35
うち電気工事従事者 3.32
建築・土木・測量技術者 5.65

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)」参考統計表。有効求人倍率はハローワークに登録された有効求人数を有効求職者数で割った値であり、採用される確率ではありません。「人を集めにくい状態」の指標として読んでください。

もう1つ、制度の話をします。施工管理技士の技術検定は令和6年度から受検資格が見直され、1級の第一次検定は受検年度末時点で19歳以上であれば、学歴・実務経験を問わず受検できます(2級の第一次検定は17歳以上)。根拠は「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」(令和5年5月12日公布、受検資格見直し部分は令和6年4月1日施行)です。

第二次検定の受検資格も見直され、1級は第一次検定合格後の実務経験(5年以上。特定実務経験1年以上を含む場合は3年以上など)で受検できる形になりました。令和10年度までは、改正前の受検資格でも受検できます。「19歳で1級施工管理技士になれる」わけではありません。それでも、1級の第一次検定は学歴を問わず受検でき、新しい受検資格では第二次検定も学歴で区分されていません。

高卒の読者にとって、この1社を見送ることは損なのか

編集部の答えは、ほとんど損にならない、です。理由を数字で書きます。

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」の学歴別の表(男女計・所定内給与額)は次のようになっています。

年齢階級 高校卒 大学卒 差(編集部算出)
20〜24歳 225,200円 263,900円 38,700円
40〜44歳 309,000円 425,300円 116,300円
50〜54歳 335,100円(高校卒のピーク) 494,900円 159,800円
55〜59歳 332,100円 529,100円(大学卒のピーク) 197,000円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(3)学歴別にみた賃金・第3表(2025年6月分の所定内給与額)。差の列は同表の数値から編集部が算出しました。

入口の差は38,700円ですが、55〜59歳では197,000円まで開きます。約5.1倍です(編集部算出)。高校卒の賃金は50〜54歳でピークを迎えて下がり始め、大学卒のピークは5年遅い55〜59歳です。高卒の不利は入口ではなく途中に出ます。初任給そのものの相場は高卒初任給の実額推移で確認できます。

同じ調査から、性質の違う差をもう2つ取れます。

差の種類 年齢計の差(編集部算出) 本人が変えられるか
学歴(大学卒−高校卒) 99,100円 変えられない
雇用形態(正社員−正社員以外) 117,100円 変えられる
企業規模(大企業−小企業) 79,500円 変えられる

出典:同概況の第3表・第6-1表・第4表。差はいずれも編集部算出。企業規模の区分は常用労働者1,000人以上が大企業、100〜999人が中企業、10〜99人が小企業(同概況「用語の解説」)。

3つは別々の集計で、母集団が重なっています。高校卒で非正規で小さい会社に勤めている人は、3つすべてに数えられます。だから足し算はできません。それでも並べる意味はあります。学歴の差と同じかそれ以上の差が、自分の行動で変えられる軸にも存在しているからです。よしみねの募集が正社員で、賞与年2回・年間休日125日と明記されていることは、まさに「変えられる軸」の話です。実際に大手へ移った人の経路は高卒で大手企業への転職を成功させた事例まとめ、高卒の入口が実際に開いていたメーカーの例は共和電業の中途採用の学歴条件と初任給を確認した記事にまとめました。

転職サービスの位置づけと、登録しなくていい人

先に構造を書きます。転職エージェント(有料職業紹介)の報酬は、紹介先の企業が支払う成功報酬です。求職者は原則として無料で使えます。書類添削・面接対策・相場のフィードバックは先払いで提供されるものなので、遠慮なく受け取って構いません。一方で、どの会社に行くか、いつ動くかの判断だけは自分で持ってください。提案される求人は「世の中の求人」ではなく、そのエージェントと契約している企業の在庫だからです。事業者が国の許可・届出を受けているかは、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認できます。当サイトは、許可・届出を確認できない事業者を勧めません。

そのうえで、次に当てはまる人は、いま登録しなくて構いません。

  • いまの職種の経験を積み増している最中で、賃金にも労働時間にも不満がない人
  • 社内で異動・昇格の話が具体的に進んでいる人。先に結果を見てからで遅くありません
  • 何を最優先するかがまだ決まっていない人。収入か、時間か、場所か。ここが決まる前に求人を見ると、目についた条件に引っ張られます

よくある質問

Q:高卒で明星工業に就職できますか?

編集部が2026年8月23日に確認した範囲では、本体の新卒募集要項に高校卒の初任給区分はありませんでした。記載されている初任給は「総合職大卒 月給27万7,000円」の1行のみで、採用予定人数の表記も「総合職(大卒)15名程度」です。対象区分に短大・高専・専門学校・高等学校は含まれていません。募集要項は年度ごとに更新されるため、同社の公式採用ページで最新の記載をご確認ください。

Q:明星工業の中途採用に応募できますか?

2026年8月23日時点で、同社の募集要項ページの中途採用欄は「現在募集なし」でした。学歴要件の有無を判定する以前に、応募できる求人が掲載されていない状態です。求人の掲載状況は時期によって変わるため、公式の採用情報ページで最新の状況をご確認ください。

Q:グループ会社なら高卒でも入れますか?

関連会社の株式会社よしみねのキャリア採用「溶接士・機械加工(技術職オペレータ含む)5名」には、応募資格に学歴要件の記載がありませんでした(2026年8月23日確認)。勤務地は三重県亀山市の亀山工場で、溶接士・機械加工は原則として転勤なし。月給209,500円〜、年間休日125日、賞与年2回です。ただし「学歴要件の記載がない」は「高卒歓迎と明記されている」とは違います。実際の選考で学歴がどう扱われるかは公開情報からは判断できません。なお同社の新卒採用は「高専・大学・大学院を卒業見込みの方」が応募資格で、初任給は高専卒229,200円・大学卒251,400円・大学院修了259,100円です(2025年4月支給実績)。

Q:求人票に「学歴不問」と書いていない会社は、応募しても無駄ですか?

そうとは限りません。求人票に学歴を書く義務が、そもそも無いからです。募集にあたって明示が義務づけられている事項は職業安定法5条の3第1項に定められ、その中身は同法施行規則4条の2第3項が列挙しています(業務内容・契約期間・試用期間・更新基準・就業場所・労働時間・賃金・保険の適用・募集者の氏名等)。この中に学歴は入っていません。したがって「学歴不問と書いていないから応募できない」も「書いてあるから学歴を見ない」も、どちらも成り立ちません。明星工業のように募集要項へ学歴区分を明示している会社は、むしろ判定しやすい部類です。

Q:明星工業の年収はいくらですか?

本記事では書きません。編集部が2026年8月23日に確認した範囲では、同社IRサイトの有価証券報告書一覧からPDF原典に到達できず、「従業員の状況」に記載される平均年間給与を確認できませんでした。転職口コミサイト等が掲載している平均年収は原典からの孫引きにあたるため、当サイトでは使いません。確認できた事実は、新卒の初任給が総合職大卒27万7,000円(2026年4月実績)、単体従業員383名・連結756名、平均勤続年数12.6年(いずれも2025年3月期、同社「統合報告書2025」)です。

まとめ

  • 明星工業本体の新卒募集要項に、高校卒の初任給区分はありません(2026年8月23日に同社公式サイトで確認)。記載は「総合職大卒 月給27万7,000円」の1行のみで、採用予定人数も「総合職(大卒)15名程度」です
  • 採用実績は2025年12名・2024年10名・2023年9名、採用実績校はいずれも大学。年間10名前後を大学卒に絞って採用している会社です
  • 中途採用は2026年8月23日時点で「現在募集なし」でした
  • 関連会社の株式会社よしみね(ボイラ製造)のキャリア採用「溶接士・機械加工5名」には、応募資格に学歴要件の記載がありません。勤務地は三重県亀山市の亀山工場、原則転勤なし、月給209,500円〜、年間休日125日、賞与年2回(2026年8月23日確認)
  • 「学歴要件の記載がない」は「高卒歓迎と明記されている」とは違います。書かれていない以上、実際の選考での扱いは公開情報から判断できません
  • 明星工業のような元請の本体に高卒枠が見当たらないのは、元請が工事を管理する側だからだと編集部は考えます。技能工側の入口は建設・採掘従事者の有効求人倍率4.81倍(令和8年3月・全国・含パート)が示すとおり広く開いています
  • 平均年間給与は原典に到達できなかったため書いていません。孫引きの数値は使いません

編集部の結論を、軸ごとに書きます。収入を最優先するなら、本体の総合職ではなく、条件が書かれた技能職の募集から見てください。よしみねの例のように、学歴ではなく職種と勤務地と手当が具体的に書かれている求人は、判断材料としてはるかに優秀です。断熱・保温という仕事そのものが最優先の軸なら、順路が変わります。専門工事会社や関連会社で経験を積み、施工管理技士などの資格で管理側に上がる——年単位の計画になるため、いまの生活が成り立つかを先に確認してください。現職で経験が積み上がっていて、賃金にも労働時間にも不満がない人は、いま動く必要はありません。

今日やることは1つです。気になっている会社の募集要項を開いて、応募資格の学歴の列挙と、初任給の表のいちばん下の行を見てください。そして本体に無ければ、関連会社の採用ページまで開いてください。明星工業のように、グループの中で入口の形がまったく違うことがあります。

明星工業の応募条件を他社と比較するための企業一覧で、ほかの企業の学歴要件も確認できます。

※本記事は一般的な情報提供であり、各社の採用方針・募集内容は変更されることがあります。応募を検討する場合は必ず各社の公式採用ページで最新の募集要項をご確認ください。個別の労働条件・制度の適用については、都道府県労働局・労働基準監督署・ハローワークなどの公的窓口へご確認ください。


訂正履歴

  • 2026年9月29日|見出し「結論:本体の初任給区分は『大卒』からです」:「多くの会社は初任給を学歴別の表にします。」を「初任給を学歴別の表にする会社もあります。」に修正しました。理由:求人票・募集要項に学歴を書く会社と書かない会社の多い少ないを述べていましたが、学歴の記載の有無で求人を数えた公的な集計は、編集部が確認した範囲では見当たらず、裏づけを示せない記述でした。
  • 2026年9月29日|参考・出典:「職業別有効求人倍率。参考統計表6」を「職業別有効求人倍率。参考統計表7-1」に修正しました。理由:職業別の有効求人倍率を載せている表の番号を誤って記載していました。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年3月分)」の参考統計表では、職業別の有効求人倍率の表は参考統計表7-1(全国計 常用〈パート含む〉)と8-1(全国計 常用〈除パート〉)で、参考統計表6は一般職業紹介状況(季節調整値・パート)の表です(https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001695527.pdf 。2026年9月29日に編集部が表番号を確認)。
  • 2026年10月5日|見出し「結論:本体の初任給区分は『大卒』からです」:「大学院・大学・専門(4年制)・専門(3年制)・短大の5区分が並んでいました。」を「大学院(修士)/大学・高専(専攻科)・専門(4年制)/専門(3年制)/短大・高専(本科)・専門(2年制)の4区分が並んでいました。」に修正しました。理由:前の記事で扱った朝日工業社の新卒募集要項の初任給の区分を、5区分と誤って記載していました。同社の募集要項の初任給は、大学院(修士)/大学・高専(専攻科)・専門(4年制)/専門(3年制)/短大・高専(本科)・専門(2年制)の4区分です(朝日工業社「募集要項・選考フロー(新卒採用情報)」。2026年8月23日に編集部が確認)。
  • 2026年10月5日|見出し「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」:見出しの「なぜ元請の設備工事会社に高卒枠が無いのか」を「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」に、本文の「『設備工事の会社だから現場枠があるはずだ』という読み方は、元請の大手には当てはまりません。」を「『設備工事の会社だから現場枠があるはずだ』という読み方は、明星工業や朝日工業社のような元請の大手には当てはまりませんでした。」に修正しました。見出し「採用実績を見ると、入口の狭さがさらにはっきりします」の「採用設計をシンプルに保った結果という側面があります。」も「採用設計をシンプルに保った結果という側面がある、と編集部は見ています。」に、見出し「まとめ」の「元請の設備工事会社に高卒枠が薄いのは、元請が工事を管理する側だからです。」も「明星工業のような元請の本体に高卒枠が見当たらないのは、元請が工事を管理する側だからだと編集部は考えます。」に修正しました。理由:編集部が募集要項を確認した明星工業と朝日工業社の2社から、元請の設備工事会社全体に高卒枠が無いと一般化し、採用の設計について推し量ったことも事実として断定していました。元請の設備工事会社の採用区分を数えた集計・根拠は、編集部が確認した範囲では見当たらず、裏づけを示せない記述でした。
  • 2026年10月5日|見出し「中途採用は、2026年8月23日時点で『現在募集なし』でした」:「学歴要件の有無を判定する以前に、応募できる中途求人が存在しない状態です。」を「学歴要件の有無を判定する以前に、2026年8月23日時点では、同社の募集要項ページに応募できる中途求人が載っていない状態でした。」に修正しました。理由:同社の募集要項ページの中途採用の欄が「現在募集なし」だったことを、「応募できる中途求人が存在しない」と断定していました。編集部が確かめたのは、2026年8月23日時点の同社の募集要項ページの記載までです。
  • 2026年10月5日|見出し「なぜ明星工業の本体に高卒枠が無いのか」:「ただし、受検資格が緩和されたのは第一次検定だけで、1級施工管理技士(第二次検定合格)には第一次検定合格後の実務経験5年以上などが引き続き必要です。」を「第二次検定の受検資格も見直され、1級は第一次検定合格後の実務経験(5年以上。特定実務経験1年以上を含む場合は3年以上など)で受検できる形になりました。令和10年度までは、改正前の受検資格でも受検できます。」に、「学歴が理由で受検すらできない状態は、制度上なくなりました。」を「1級の第一次検定は学歴を問わず受検でき、新しい受検資格では第二次検定も学歴で区分されていません。」に修正しました。理由:施工管理技術検定の受検資格の見直しで、第一次検定だけが緩和されたと誤って記載していました。第二次検定の受検資格も、学歴ごとの卒業後の実務経験年数から、第一次検定合格後の実務経験年数に組み替えられています(令和10年度までは改正前の受検資格も選べます)(国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」。2026年10月2日に編集部が確認)。あわせて、改正前の受検資格にも学歴によらない区分があり、学歴で違っていたのは必要な実務経験の年数だったため、改正前は学歴が理由で受検できなかったと読める記述も改めました。
  • 2026年10月5日|見出し「Q:求人票に『学歴不問』と書いていない会社は、応募しても無駄ですか?」:「同法施行規則4条の2第3項が9項目を列挙しています」を「同法施行規則4条の2第3項が列挙しています」に、「この9項目に学歴は入っていません。」を「この中に学歴は入っていません。」に修正しました。理由:職業安定法施行規則4条の2第3項が定める、募集時に明示すべき事項の数を誤って記載していました。同項の号は第1号から第9号までですが、第2号に枝番号が2つ(2号の2・2号の3)あるため、事項として数えると11になります(2026年9月24日に編集部がe-Gov法令APIで原文を確認)。明示すべき事項に学歴が入っていない点は変わりません。

参考・出典

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