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高卒で日東富士製粉に入れる?技能職の初任給を募集要項で確認

製粉会社の採用ページで技能職の高卒初任給を確認するイメージ
コロキャリア編集部

※本記事には広告(プロモーション)を含みます。編集部が転職サービスを勧める基準は編集方針ですべて公開しています。

先に結論を書きます。編集部が2026年8月23日に日東富士製粉株式会社の採用ページを確認したところ、技能職の初任給に「高校卒234,000円」という区分が実在しました。大卒246,000円、短大・専門学校卒239,000円と並ぶ、正式な給与テーブルの1行です。

つまり「高卒で日東富士製粉に入れますか」への答えは、技能職については、給与テーブルの入口が用意されているです。ただし、ここで終わると読み違えます。同じ会社の総合職は初任給が大卒270,500円で、勤務地にはベトナムとタイまで入っています。技能職と総合職は、金額も勤務地も転勤の有無も、別の制度として設計されています。

この記事では、2つの採用区分を並べて何がどう違うかを示したうえで、交替勤務と年間休日の条件、中途で入る道、そして製粉という業界で高卒の入口がどこにあるかまで書きます。

訂正履歴

  • 2026年9月29日|見出し「求人票に学歴が書かれていない会社を、どう判定するか」:本文の「学歴の壁は、求人票の外側にあります。」を「学歴の条件は、求人票に書かれていることも、書かれていないこともあります。」に修正しました。理由:法律が明示を義務づける事項に学歴が入っていないことから、求人票には学歴が書かれない、求人票からは学歴の扱いが読み取れない、と誤って一般化していました。明示の義務が無い点は正しいものの、ハローワークの求人票の書式には、学歴が「必須」か「不問」かを示す欄があります(ハローワーク「求人申込書の書き方」、ハローワークインターネットサービス「求人情報の入力方法について」。2026年9月29日に編集部が確認)。

結論:技能職の初任給表に「高校卒」の行があります

日東富士製粉は、1914年3月25日設立、資本金2,500百万円、従業員数406名(2026年3月31日現在)の製粉会社です。本社は東京都中央区新川、事業内容は小麦粉・ふすま等の製造および販売で、連結売上高は727億円(2026年3月31日現在)です(2026年8月23日に公式サイトの会社概要で確認)。

採用ページは「総合職」「技能職」「キャリア採用」の3区分に分かれています。このうち技能職の初任給が、次のとおりです。

学歴区分 初任給
大卒 246,000円
短大・専門学校卒 239,000円
高校卒 234,000円
中途 当社規程により決定

出典:日東富士製粉株式会社「技能職」採用ページ(2026年8月23日確認)。

ここで確認できることは3つあります。第1に、高校卒の行が存在します。第2に、大卒との差は12,000円で、学歴によって職務そのものが分かれる形にはなっていません(同じ技能職の中の区分です)。第3に、「中途:当社規程により決定」という行がある=技能職に中途採用の枠が制度として置かれている、ということです。

技能職の仕事内容は「工場における小麦粉、ミックス粉の製造、包装、出荷等」と書かれています。現に働いている読者にとって、いちばん近い入口はここです。

総合職と技能職は、勤務地も転勤も別の制度です

ここがこの会社を見るうえで最も重要な点です。同じ日に確認した2区分を並べます。

項目 総合職 技能職
初任給 院卒280,500円 / 大卒270,500円 大卒246,000円 / 短大・専門学校卒239,000円 / 高校卒234,000円
高校卒の区分 なし あり
職種 営業開発、物流、法務、財務、経理、人事、情報システムほか、生産管理、品質管理、設備管理ほか 工場における小麦粉・ミックス粉の製造、包装、出荷等
勤務地 東京、仙台、埼玉、静岡、知多、神戸、ベトナム、タイなど 東京・埼玉・名古屋・静岡のいずれか希望する工場
転勤 記載の勤務地が広域(海外を含む) 「転居を伴う異動なし」

出典:日東富士製粉株式会社「総合職」「技能職」採用ページ(2026年8月23日確認)。総合職の応募資格は「法、経、商、経営、農芸化学、機械、電気、応化など全学部全学科」で、学部・専攻は「人物本位の選考を行いますので、影響ありません」と記載されています。

総合職の応募資格の書き方に注目してください。「全学部全学科」「人物本位」と書かれていますが、これは学部・専攻を問わないという意味であって、学歴区分を広げる記述ではありません。現に総合職の初任給は院卒と大卒の2区分しかなく、高校卒の行はありません。応募資格の文言と給与テーブルは別物だ、という典型例です。

そして技能職には「転居を伴う異動なし」と明記されています。これは編集部が重く見る条件です。転勤の有無は、家族の生活・住居費・配偶者の仕事にそのまま効きます。総合職に入れないことの代わりに、技能職には勤務地が動かないという条件が付いている——2つの制度の設計の違いは、そう読むのが実態に近いと考えます。

工場は東京工場(東京都大田区)、埼玉工場(埼玉県熊谷市)、静岡工場(静岡県静岡市清水区)、名古屋工場(愛知県知多市)の4か所で、埼玉県熊谷市に食品開発センターがあります(2026年8月23日に公式サイトの事務所一覧で確認)。自分が通える範囲にこの4か所のどれかがあるかが、応募できるかどうかの実質的な条件になります。

日東富士製粉は、職種と勤務地も比較を示した図

交替勤務と年間休日116日を、どう受け止めるか

技能職の労働時間の条件は、はっきり書かれています。

  • 勤務時間:実働7時間30分/日(始業終業時間は工場により異なる)。交替勤務の場合は12時間/日の昼夜2交替制
  • 休日:日曜、祝日、土曜、年末年始など年間休日116日
  • 昇給:年1回(4月)/賞与:年2回(6月・12月)
  • 諸手当:子ども手当、早出残業手当、交替勤務手当、休日出勤手当、住宅補助費(40歳まで)、通勤費全額支給
  • 福利厚生:社会保険、持株制度、財形貯蓄、退職金制度、厚生貸付、クラブ活動、ベネフィットステーション

出典:日東富士製粉株式会社「技能職」採用ページ(2026年8月23日確認)。

年間休日は116日です。同じ日に別記事で確認した設備工事会社の年間休日(123日)より7日少ない計算です。一方で交替勤務手当が制度として置かれている点は、交替勤務が前提の職場であることの裏返しでもあり、手当込みで手取りを見る必要があることも示しています。

すでに交替勤務で働いている読者に、編集部が勧める確認の順番はこうです。①いまの職場の年間休日と116日を比べる ②12時間2交替が自分の生活サイクルに合うか(いまが3交替なら形が変わります)③交替勤務手当の金額は募集要項に書かれていないため、面接の段階で必ず聞く。「基本給が上がっても手当が減って手取りが下がる」は、交替勤務の転職で実際に起きます。

中途で入る道と、この会社が公表しているはずの数字

技能職の初任給表に「中途:当社規程により決定」の行があることは、すでに書きました。つまり技能職は中途の受け入れを前提に給与ルールを持っています。金額が書かれていないのは、経験と保有資格で個別に決まるからだと読めます。

一方、採用ページの「キャリア採用」区分は、具体的な求人内容が自社ページには掲載されておらず、外部の人材紹介サービスへの案内になっていました(2026年8月23日確認)。同ページに書かれている条件は、転勤は原則あり、異動頻度は3〜5年程度、給与は「経験実績等に応じて個別にご相談」というものです。キャリア採用側は転勤ありと明記されている点で、技能職と条件が違います。

この会社については、もう1つ調べられる数字があります。労働施策総合推進法27条の2第1項は、常時雇用する労働者の数が300人を超える事業主に、中途採用比率の公表を義務づけています。同社の従業員数は406名(2026年3月31日現在)ですから、この基準を上回る規模です。公表の頻度と対象期間は同法施行規則9条の2第1項が「おおむね一年に一回以上、公表した日を明らかにして、直近の三事業年度について」と定めています。

編集部は今回、同社の中途採用比率の公表値そのものを確認できませんでした。自社サイトか、厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」に載っている可能性があります。応募を本気で検討するなら、口コミサイトの体感より先に、この数字を探してください。中途がどれだけ入っている会社かが、比率という一次情報でわかります。

求人票に学歴が書かれていない会社を、どう判定するか

募集時に明示が義務づけられている項目の中に、学歴は入っていません。労働者の募集にあたって労働条件を明示する義務は職業安定法5条の3第1項が定め、明示すべき事項の中身は同条4項の委任を受けた同法施行規則4条の2第3項が定めています。具体的には、業務内容(変更の範囲を含む)・契約期間・試みの使用期間・有期労働契約の更新基準・就業の場所(変更の範囲を含む)・始業終業の時刻等・賃金の額・社会保険と労働保険の適用・雇用しようとする者の氏名又は名称ほかです(2026年8月時点)。

この中に学歴要件はありません。だから「学歴不問と書いていないから応募できない」も「書いてあるから学歴を見ない」も成り立ちません。学歴の条件は、求人票に書かれていることも、書かれていないこともあります。

だからこそ編集部は、初任給テーブルの最下位区分を見ることを勧めています。応募資格の文言は変わりやすいのに対し、初任給の学歴区分は社内の等級制度と結びついた数字だからです。日東富士製粉の技能職に「高校卒234,000円」があるという事実は、応募資格に何も書かれていないことより、はるかに強い情報です。

同じ手順を別の会社に当てはめた例として、セガサミーの学歴条件を募集要項で確認した記事では初任給の最下位区分が専門・短大卒で高校卒の行が無く、共和電業の採用条件を募集要項から確認した記事ではグループ会社まで追って入口を探しています。判定の手順は同じで、結果が違うだけです。

製粉業のほかの会社は、どうなっているか

製粉は、高卒の入口を探すうえで見る価値のある業界です。当サイトでは同業の採用条件も同じ手順で確認しています。

会社 記事
ニップン ニップンの採用条件をグループ会社まで確認した記事
鳥越製粉 鳥越製粉の初任給と福利厚生を確認した記事
日清製粉 日清製粉の採用と選考をまとめた記事
昭和産業 昭和産業の仕事内容と年収をまとめた記事

編集部が確認した範囲では、鳥越製粉は本体の募集要項に高卒の入口があり、ニップンは本体ではなくグループ会社側に入口がありました。日東富士製粉は本体の技能職に入口があるタイプです。同じ製粉業でも、入口の場所が3通りに分かれます。だから1社で判断せず、同業を数社まとめて見るほうが早く進みます。

業界としての数字も押さえておきます。厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」より「新規高卒就職者の産業別離職状況」(令和4年3月卒)によると、高卒で就職した人の41.6%は製造業に入り、その3年以内離職率は28.6%で、調査産業計の37.9%を9.3ポイント下回ります(構成比は編集部算出)。

ただし、製粉が属する食料品製造業は例外側です。同じ資料で食料品製造業の3年以内離職率は42.4%(就職者8,968人)で、機械関係の22.1%(同24,789人)と比べると2倍近い開きがあります。「製造業は辞めにくい」という一般論は、食料品では成り立ちません。この差は編集部が最も注意して見ている数字です。理由は資料に書かれていませんが、交替勤務・立ち仕事・休日日数といった条件が効いている可能性は、条件を先に確認する理由としては十分だと考えます。

学歴の差は、入口ではなく途中に出ます

高校卒234,000円という数字を、どう評価すればいいのか。外の相場と比べます。

年齢階級 高校卒 大学卒 差(編集部算出)
20〜24歳 225,200円 263,900円 38,700円
40〜44歳 309,000円 425,300円 116,300円
50〜54歳 335,100円(高校卒のピーク) 494,900円 159,800円
55〜59歳 332,100円 529,100円(大学卒のピーク) 197,000円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(3)学歴別にみた賃金・第3表(2025年6月分の所定内給与額)。差の列は編集部算出。

入口の差は38,700円ですが、55〜59歳では197,000円まで開きます。約5.1倍です(編集部算出)。高校卒の賃金は50〜54歳でピークを迎えて下がり始め、大学卒のピークは5年遅い55〜59歳です。高卒の不利は入口ではなく途中に出る、ということです。

なお、技能職の高校卒初任給234,000円と、上表の高校卒20〜24歳225,200円は性質が違う数字です(前者は初任給、後者は在職者全体の所定内給与額の平均)。単純比較はできませんが、入口の水準として見劣りするものではないとは言えます。高卒初任給そのものの相場は高卒初任給の実額推移をまとめた記事で確認できます。

同じ調査から、性質の違う差をもう2つ取れます。学歴(大学卒−高校卒)の年齢計の差は99,100円、雇用形態(正社員−正社員以外)は117,100円、企業規模(大企業−小企業)は79,500円です(第3表・第6-1表・第4表。差はいずれも編集部算出。企業規模は常用労働者1,000人以上が大企業、10〜99人が小企業)。3つは別々の集計で母集団が重なるため足し算はできませんが、学歴の差と同じ規模の差が、自分で変えられる軸にもあることは読み取れます。

いま動くと、賃金は上がるのか

「入口があるとわかった。では動くべきか」への材料も、公的統計から取れます。

厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」の表6は、転職して入職した人の賃金がどう変わったかを集計しています。

転職後の賃金 割合
増加 40.5%
うち1割以上の増加 29.4%
うち1割未満の増加 11.2%
変わらない 28.4%
減少 29.4%
うち1割以上の減少 21.7%

出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」表6「転職入職者の賃金変動状況別割合」(令和6年)。

上がった人が40.5%、下がった人が29.4%。差は11.1ポイントです(編集部算出)。「転職すれば給料が上がる」でも「転職すると下がる」でもありません。3割の人は下がっています。

さらに重要なのは、この割合が年齢で大きく動くことです。同じ表で「増加」の割合を年齢階級別に見ると、20〜24歳が50.5%で最も高く、25〜29歳46.3%、35〜39歳45.5%、45〜49歳46.4%と40代までは4割台後半を保ちますが、50〜54歳で39.0%、55〜59歳で27.4%まで落ちます。

編集部の読み方はこうです。賃金が上がる形で動ける期間には限りがあり、その終わりは50代前半に来ます。そして学歴別の賃金カーブでも、高校卒のピークは50〜54歳でした。

2つの統計は、別の調査で別のものを数えた数字ですが、どちらも50代前半に変わり目があります。20代・30代で「まだ早い」と判断するのは自由ですが、判断を先送りできる年数は、思っているより短い、と編集部は考えます。

なお、同調査によると令和6年の入職者7,473,700人のうち転職入職者は4,920,000人で65.8%、新規学卒者は1,204,400人で16.1%です(構成比は編集部算出)。企業が1年間に受け入れる人の3分の2は転職者で、新卒は6分の1にすぎません。「新卒で決まらなかった人の敗者復活戦」という枠組みは、採用側の実数と合っていません。

転職サービスの位置づけと、登録しなくていい人

先に構造を書きます。転職エージェント(有料職業紹介)の報酬は、紹介先の企業が支払う成功報酬です。求職者は原則として無料で使えます。書類添削・面接対策・相場のフィードバックは先払いで提供されるものなので、遠慮なく受け取って構いません。一方で、どの会社に行くか、いつ動くかの判断だけは自分で持ってください。提案される求人は「世の中の求人」ではなく、そのエージェントと契約している企業の在庫だからです。事業者が国の許可・届出を受けているかは、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認できます。当サイトは、許可・届出を確認できない事業者を勧めません。

そのうえで、いまの職種の経験を積み増している最中で賃金にも労働時間にも不満がない人、社内で異動・昇格の話が具体的に進んでいる人、何を最優先するかがまだ決まっていない人は、いま登録しなくて構いません。実際に大手へ移った人がどの職種から動いたかは高卒で大手企業への転職を成功させた事例をまとめた記事にあります。

よくある質問

Q:高卒で日東富士製粉に就職できますか?

技能職の初任給に「高校卒234,000円」の区分があります(2026年8月23日に公式採用ページで確認)。給与テーブルの入口が用意されているという意味で、高卒向けの枠は存在します。一方、総合職の初任給は院卒280,500円・大卒270,500円の2区分だけで、高校卒の行はありません。募集要項は年度ごとに更新されるため、応募前に必ず公式採用ページで最新の記載をご確認ください。

Q:技能職はどんな仕事で、どこに勤務しますか?

「工場における小麦粉、ミックス粉の製造、包装、出荷等」と記載されています(2026年8月23日確認)。勤務地は東京・埼玉・名古屋・静岡のいずれか希望する工場で、「転居を伴う異動なし」と明記されています。工場の所在地は東京都大田区・埼玉県熊谷市・静岡県静岡市清水区・愛知県知多市です。通える範囲にこのいずれかがあるかが、実質的な応募条件になります。

Q:交替勤務はありますか?年間休日は何日ですか?

「実働時間7時間30分/日(始業終業時間は工場により異なる)交替勤務の場合は12時間/日昼夜2交替制」と記載されています。休日は「日曜、祝日、土曜、年末年始、など年間休日数116日」です(いずれも2026年8月23日確認)。諸手当に交替勤務手当がありますが、金額は募集要項に書かれていないため、手取りを比べたい場合は選考の過程で確認してください。

Q:中途採用でも技能職に応募できますか?

技能職の初任給表には「中途:当社規程により決定」の行があります(2026年8月23日確認)。金額が明示されていないのは、経験や保有資格に応じて個別に決まるためだと読めます。なお採用ページの「キャリア採用」区分は、具体的な求人が自社ページに掲載されておらず外部の人材紹介サービスへの案内になっており、条件として転勤は原則あり・異動頻度3〜5年程度と記載されています。技能職とキャリア採用では転勤の扱いが違う点にご注意ください。

Q:日東富士製粉の平均年収はいくらですか?

編集部が確認できた一次情報の中に、平均年間給与の記載を見つけられませんでした。編集部は有価証券報告書の「従業員の状況」を確認できていません。転職口コミサイトの平均年収は孫引きになるため、当サイトでは扱いません。確認できているのは初任給(技能職 高校卒234,000円ほか)、昇給年1回(4月)、賞与年2回(6月・12月)という制度面です(2026年8月23日確認)。

まとめ

  • 日東富士製粉の技能職の初任給に「高校卒234,000円」の区分があります(2026年8月23日に公式採用ページで確認)。大卒246,000円・短大専門239,000円と並ぶ、給与テーブルの正式な1行です
  • 総合職の初任給は院卒280,500円・大卒270,500円の2区分だけで、高校卒の行はありません。総合職の「全学部全学科」「人物本位」は、学部・専攻を問わないという意味であって、学歴区分を広げる記述ではありません
  • 技能職には「転居を伴う異動なし」と明記されています。一方、キャリア採用は転勤原則あり・異動頻度3〜5年程度。同じ会社でも区分によって生活が変わります
  • 年間休日116日、交替勤務は12時間の昼夜2交替制。交替勤務手当はありますが金額の記載がないため、手取りの比較は選考の過程で確認が必要です
  • 技能職の初任給表には「中途:当社規程により決定」の行があり、中途の受け入れが制度として置かれています
  • 食料品製造業の高卒3年以内離職率は42.4%で、製造業平均の28.6%を大きく上回ります(令和4年3月卒)。「製造業は辞めにくい」は食料品では成り立ちません。条件を先に確認する理由になります

編集部の結論を、軸ごとに書きます。勤務地を動かしたくない人にとって、技能職の「転居を伴う異動なし」は強い条件です。4工場のいずれかに通えるなら、応募する価値は十分にあります。収入の伸びを最優先するなら、初任給の12,000円差ではなく、そこから先の昇給と等級の上がり方を面接で聞いてください。入口の差より途中の差のほうが、生涯の金額としてはるかに大きいからです。現職で経験が積み上がっていて、賃金にも労働時間にも不満がない人は、いま動く必要はありません。

今日やることは1つです。気になっている会社の採用ページで、募集区分が総合職と技能職(または一般職・現業職)に分かれていないかを確認してください。分かれている会社は、下の区分に高卒の入口があることもあります。

日東富士製粉の応募条件を他社と比較するための企業一覧で、ほかの企業の学歴要件も確認できます。

※本記事は一般的な情報提供であり、各社の採用方針・募集内容は変更されることがあります。応募を検討する場合は必ず各社の公式採用ページで最新の募集要項をご確認ください。個別の労働条件・制度の適用については、都道府県労働局・労働基準監督署・ハローワークなどの公的窓口へご確認ください。


訂正履歴

  • 2026年9月29日|見出し「求人票に学歴が書かれていない会社を、どう判定するか」:本文の「学歴の壁は、求人票の外側にあります。」を「学歴の条件は、求人票に書かれていることも、書かれていないこともあります。」に修正しました。理由:法律が明示を義務づける事項に学歴が入っていないことから、求人票には学歴が書かれない、求人票からは学歴の扱いが読み取れない、と誤って一般化していました。明示の義務が無い点は正しいものの、ハローワークの求人票の書式には、学歴が「必須」か「不問」かを示す欄があります(ハローワーク「求人申込書の書き方」、ハローワークインターネットサービス「求人情報の入力方法について」。2026年9月29日に編集部が確認)。
  • 2026年9月29日|見出し「まとめ」:「分かれている会社は、たいてい下の区分に高卒の入口があります。」を「分かれている会社は、下の区分に高卒の入口があることもあります。」に修正しました。理由:募集区分が総合職と技能職などに分かれている会社のうち、下の区分に高卒の入口を置いている会社の多い少ないを述べていましたが、編集部はその多い少ないを示す集計を確認しておらず、裏づけを示せない記述でした。
  • 2026年10月5日|見出し「交替勤務と年間休日116日を、どう受け止めるか」:「年間休日116日は、多いほうではありません。同じ日に別記事で確認した設備工事会社の年間休日が123日でしたから、7日少ない計算です。」を「年間休日は116日です。同じ日に別記事で確認した設備工事会社の年間休日(123日)より7日少ない計算です。」に修正しました。理由:年間休日116日について「多いほうではありません」と断定していましたが、それを示す集計・根拠は、編集部が確認した範囲では見当たらず、裏づけを示せない記述でした。編集部が比べたのは、同じ日に別記事で確認した設備工事会社1社の年間休日(123日)だけです。
  • 2026年10月5日|見出し「いま動くと、賃金は上がるのか」:「2つの統計が同じ年代を指しています。20代・30代で『まだ早い』と判断するのは自由ですが、判断を先送りできる年数は、思っているより短いというのが数字の側の事実です。」を「2つの統計は、別の調査で別のものを数えた数字ですが、どちらも50代前半に変わり目があります。20代・30代で『まだ早い』と判断するのは自由ですが、判断を先送りできる年数は、思っているより短い、と編集部は考えます。」に修正しました。理由:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」表6(転職入職者のうち賃金が増加した人の割合)と「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」第3表(学歴別の所定内給与額)は、調査も数えているものも違い、つないで1つの結論を導くことはできません。それをつないで「2つの統計が同じ年代を指しています」と書き、そこから推し量ったことを「数字の側の事実です」と事実として断定していました。
  • 2026年10月5日|見出し「求人票に学歴が書かれていない会社を、どう判定するか」:「雇用しようとする者の氏名又は名称ほかの9項目です」を「雇用しようとする者の氏名又は名称ほかです」に、「この9項目に学歴要件はありません。」を「この中に学歴要件はありません。」に修正しました。理由:職業安定法施行規則4条の2第3項が定める、募集時に明示すべき事項の数を誤って記載していました。同項の号は第1号から第9号までですが、第2号に枝番号が2つ(2号の2・2号の3)あるため、事項として数えると11になります(2026年9月24日に編集部がe-Gov法令APIで原文を確認)。明示すべき事項に学歴が入っていない点は変わりません。

参考・出典

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