高卒でチムニーに入れる?学歴不問求人の中身と初任給を確認

飲食企業の求人票で学歴不問の表示と給与の内訳を確認するイメージ

※本記事には広告(プロモーション)を含みます。編集部が転職サービスを勧める基準は編集方針ですべて公開しています。

先に結論を書きます。編集部が2026年8月23日にチムニー株式会社の募集要項を確認したところ、中途採用の正社員求人(店舗責任者)には「学歴不問」の記載がありました。一方で、新卒採用の応募資格は「全学部・全学科(院生・短大・専門・既卒も可)」で、初任給の区分も「短大・専門卒」が最下位です。高校卒の欄はありません。

つまり、「高卒でチムニーに入れますか」への答えは、新卒の入口は開いていないが、中途採用の入口は学歴で閉じていないになります。学歴の壁が無い会社は、この業界では珍しくありません。

ただし、ここで終わると読者の役に立ちません。入口が開いていることと、その求人が生活の役に立つことは別だからです。この記事では、月給30万〜49万円と書かれた求人の内訳がどうなっているか、アルバイトからの正社員登用という第2の入口、そして外食を選ぶ前に見ておくべき離職率の数字まで書きます。

結論:新卒に高校卒の区分は無く、中途には「学歴不問」があります

編集部が確認したのは、チムニー株式会社の公式採用サイトに置かれている3つの採用区分です。新卒採用・中途採用・キャスト採用(アルバイト・パート)の3つで、それぞれ入口の条件が違います。2026年8月23日時点の内容を並べます。

採用区分 学歴の記載 給与 高卒の入口
新卒採用 応募資格「全学部・全学科(院生・短大・専門・既卒も可)」 院卒・学部卒260,000円/短大・専門卒240,000円 無い
中途採用(店舗責任者) 「学歴不問」 月給300,000〜490,000円 ある
キャスト採用(アルバイト) 記載を確認できず 記載を確認できず 正社員登用制度あり

出典:チムニー株式会社「新卒採用」「中途採用」「キャスト採用」各ページ、および中途採用求人詳細(Airワーク採用管理)。いずれも2026年8月23日に公式採用サイトで確認。

読み取れることは2つです。第1に、新卒側は学歴が4区分(院・大学・短大・専門)で並んでおり、高等学校がその並びに入っていません。初任給の表でも最下位が「短大・専門卒」で、高校卒の行がありません。第2に、中途採用側にはその制約が無い。同じ会社でも、入口によって扱いが違います。

中途採用の求人は、こう書かれています

求人票の原文に近い形で並べます。判断材料になるのは、キャッチコピーではなく条件欄です。

  • 職種:正社員・店舗責任者
  • 仕事内容:「店舗責任者としてお客様に喜んで頂くために、調理や接客、数値管理、人財育成などお任せします」
  • 求める人材:「★飲食店での店長や管理職経験のある方 大歓迎!★マネジメント経験のある方 大歓迎!」
  • 職場環境の表示:「制服あり 主婦・主夫歓迎 学歴不問 経験者歓迎 管理職・マネジメント経験歓迎」
  • 給与:月給300,000円〜490,000円(基本給230,000円+固定残業代70,000円〜260,000円)
  • 勤務地:全国の直営店。関東地区(東京・埼玉・千葉・神奈川)、東海・中部地区(静岡・愛知)、関西地区(大阪・京都・兵庫)、山陽・四国地区(広島)、中国・九州地区(山口)。「勤務地は希望を優先します」
  • 勤務時間:シフト制・実働8時間(月170時間)/年間休日110日・週休二日制
  • 待遇:交通費全額支給、制服貸与、食事補助、寮完備(月25,000円〜)、退職金制度、資格取得支援
  • 試用期間:2ヵ月〜3ヵ月(本採用と同じ条件)
  • 選考:履歴書・職務経歴書を郵送またはメールで送付 → 書類選考 → 面接

出典:チムニー株式会社 中途採用求人「【正社員】店舗責任者」(2026年8月23日確認)。

「学歴不問」は、応募資格の欄ではなく職場環境の表示欄に置かれていました。編集部が確認した範囲では、この求人に応募資格として学歴を求める記載はありません。年齢に関する記載も見当たりませんでした。学歴と年齢の両方に記載が無い求人は、この業界でも多数派ではありません。カラオケ店運営の企業では「学歴不問」と書きながら年齢の上限が設定されている例もあり、そちらはカラオケ店運営会社の学歴条件を確認した記事で扱っています。

ただし、学歴の壁が無い代わりに経験の壁があります。求める人材は「飲食店での店長や管理職経験のある方」「マネジメント経験のある方」です。未経験歓迎・経験不問といった記載は、編集部が確認した範囲ではありませんでした。工場や建設現場で働いてきた読者がそのまま当てはまる枠ではない、というのは正直に書いておきます。

チムニーの採用区分別に学歴要件と経験要件の有無を比べた図

月給49万円の内訳を、最後まで読んでください

この求人でいちばん確認すべきなのは、給与欄の括弧の中です。月給300,000円〜490,000円という表示には、内訳が添えられています。

項目 記載内容
月給 300,000円〜490,000円
内訳 基本給230,000円+固定残業代70,000円〜260,000円
固定残業時間 1ヶ月あたり41時間23分〜44時間48分
超過分 「固定残業時間を超えた勤務時間については別途残業代を支給する」

出典:同求人詳細(2026年8月23日確認)。

読み方を3つ書きます。

第1に、上限の490,000円は、固定残業代260,000円を含んだ金額です。基本給部分は230,000円と記載されています。求人サイトの一覧で「月給49万円」だけを見て応募すると、実際の基本給との差に驚くことになります。

第2に、固定残業時間は41時間23分〜44時間48分と明記されています。これは評価すべき点です。時間数を書かずに固定残業代だけ提示する求人は今も存在しますが、この求人は分単位まで開示しています。逆に言えば、その時間まで働くことが前提の設計だということも同時に読めます。

第3に、超過分は別途支給と書かれています。固定残業代の制度で最も問題になるのは「何時間働いても追加が出ない」運用ですが、この求人はそうではないと明示しています。

編集部の判断を書きます。この求人の条件で確認すべきは、面接の場での次の3点です。①基本給が実際にいくらになるのか ②固定残業代がいくらで、何時間分に対応するのか ③直近数ヶ月の実際の残業時間はどれくらいか。求人票に書かれているのは制度の設計であって、その店舗の実態ではありません。ここを確認せずに入ると、年間休日110日・シフト制・実働8時間という条件が、実感とずれることがあります。

アルバイトからの正社員登用という、もう1つの入口

チムニーには、中途採用とは別の入口があります。キャスト採用(アルバイト・パート)からの正社員登用です。同社のキャスト採用ページには、次の記載があります(2026年8月23日確認)。

「正社員登用制度あり」「アルバイトから正社員になる方は毎年多数いらっしゃいます。」「社員として活躍したいと思ったら、早めにご相談ください。」

このルートが意味を持つのは、中途採用の求人が「飲食店での店長・管理職経験者」を求めているからです。飲食未経験の読者が中途採用の求める人材に当てはまらない場合、経験をどこで作るかという問題が残ります。アルバイトとして現場に入り、そこから正社員に上がるルートは、その経験を社内で作る方法です。

ただし、編集部は無条件では勧めません。理由は収入です。アルバイト期間中の賃金は正社員の月給とは別の水準になり、その間の生活が成り立つかは人によります。いま正社員として働いていて年収330万円ある人が、いったんアルバイトに降りるという選択は、家族構成や貯蓄によって成立したりしなかったりします。

なお、キャスト採用の応募資格(学歴・年齢・時給)は、編集部が確認した範囲では公式ページで確認できませんでした。募集は店舗ごとに出ているため、条件は勤務地によって異なると考えられます。この点は推測で埋めず、確認できなかった事実として書いておきます。

チムニーという会社の輪郭

判断の前提として、会社の規模を押さえておきます。チムニー株式会社の会社概要は次のとおりです(2026年8月23日に公式サイトで確認)。

項目 内容
設立 1984年2月
資本金 100,000,000円
従業員数 659名(連結)/614名(単体)※2025年3月現在
事業内容 「はなの舞」「さかなや道場」「魚鮮水産」他、直営およびフランチャイズチェーン展開
本社 東京都墨田区両国3丁目22-6 雷電ビル6F・7F・8F
代表者 代表取締役社長 兼 社長執行役員 茨田 篤司

出典:チムニー株式会社「会社概要」(2026年8月23日確認)。

従業員数614名(単体)という規模は、賃金構造基本統計調査の区分では「中企業」(常用労働者100〜999人)にあたります。大企業(1,000人以上)ではありません。なお、常時雇用する労働者が300人を超える事業主には中途採用比率の公表義務があります(労働施策総合推進法27条の2第1項)。公表の頻度と対象期間は同法施行規則9条の2第1項が「おおむね一年に一回以上、公表した日を明らかにして、直近の三事業年度について」と定めています。厚生労働省の「しょくばらぼ」でも検索できます。

同社の平均年間給与については、有価証券報告書の原典を本作業環境で確認できなかったため、本記事では数値を書きません。転職口コミサイトに出ている平均年収は孫引きになるため使いません。

外食を選ぶ前に、この数字だけは見てください

編集部が最も重く見ている数字を出します。厚生労働省の「新規高卒就職者の産業別離職状況」(令和4年3月卒)によると、産業別の3年以内離職率は次のようになっています。

産業 高卒就職者数 3年以内離職率
調査産業計 137,458人 37.9%
製造業 57,193人 28.6%
小売業 12,886人 48.3%
宿泊業,飲食サービス業 5,690人 64.7%
電気・ガス・熱供給・水道業 1,096人 14.7%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」より「新規高卒就職者の産業別離職状況」(令和4年3月卒)。

宿泊業,飲食サービス業の64.7%は、産業大分類の中で最も高い数字です。最も低い電気・ガス・熱供給・水道業の14.7%とは4.4倍の開きがあります。参考までに、学歴による離職率の差(中卒54.1%−大卒33.8%=20.3ポイント)より、高卒内部の産業差(50.0ポイント)のほうが大きいという関係になっています(いずれも編集部算出)。

これはチムニー1社の数字ではありません。産業全体の数字であり、個別企業の定着率を示すものではないことは強調しておきます。それでも、「どの会社に入るか」より「どの産業に入るか」のほうが、3年後に残っている確率を大きく動かしているという構造は、判断の前に知っておく価値があります。

編集部の見方はこうです。外食の入口が広いのは事実で、学歴で閉じられていないのも事実です。そのうえで、入口の広さは出口の広さとセットになっていることが多い。同じ外食業界の企業について、ラーメンチェーン運営会社の学歴条件を確認した記事でも募集要項の学歴欄を確認しています。数社を並べて比べてから決めてください。

学歴の差はどこに出るのか、変えられる差はどれか

もう一段、視野を広げます。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」の学歴別の表(男女計・所定内給与額)は次のようになっています。

年齢階級 高校卒 大学卒 差(編集部算出)
20〜24歳 225,200円 263,900円 38,700円
40〜44歳 309,000円 425,300円 116,300円
50〜54歳 335,100円(高校卒のピーク) 494,900円 159,800円
55〜59歳 332,100円 529,100円(大学卒のピーク) 197,000円

出典:同概況(3)学歴別にみた賃金・第3表(2025年6月分の所定内給与額)。差の列は編集部が算出しました。

入口の差は38,700円ですが、55〜59歳では197,000円まで開きます。約5.1倍です(編集部算出)。高校卒の賃金は50〜54歳でピークを迎えて下がり始め、大学卒のピークは5年遅い55〜59歳です。つまり高卒の不利は入口ではなく途中に出ます。

同じ調査から、性質の違う差をもう2つ取れます。

差の種類 年齢計の差(編集部算出) 本人が変えられるか
学歴(大学卒−高校卒) 99,100円 変えられない
雇用形態(正社員−正社員以外) 117,100円 変えられる
企業規模(大企業−小企業) 79,500円 変えられる

出典:同概況の第3表・第6-1表・第4表。差はいずれも編集部算出。企業規模の区分は常用労働者1,000人以上が大企業、100〜999人が中企業、10〜99人が小企業(同概況「用語の解説」)。

3つは別々の集計で、母集団が重なっています。高校卒で非正規で小さい会社に勤めている人は、3つすべてに数えられます。だから足し算はできません。それでも並べる意味はあります。学歴の差と同じくらいの差が、自分の行動で変えられる軸にも存在しているからです。初任給そのものの相場は高卒初任給の実額推移で確認できます。

求人票に学歴が書かれていない理由

募集時に明示が義務づけられている項目の中に、学歴は入っていません。労働者の募集にあたって労働条件を明示する義務は職業安定法5条の3第1項が定めており、明示すべき事項の中身は同条4項の委任を受けた同法施行規則4条の2第3項が定めています。業務内容・契約期間・試用期間・更新基準・就業場所・労働時間・賃金・社会保険の適用・募集者の氏名など9項目です(2026年8月時点)。

この中に学歴要件はありません。だから求人票を法律どおりに作っても、学歴をどう扱うかは書かれないままになります。ここから2つのことが言えます。

  • 「学歴不問と書いていないから応募できない」は成り立ちません。書く義務がない項目だからです
  • 「学歴不問と書いてあるから学歴を一切見ない」も成り立ちません。同じ理由です

その意味で、チムニーの中途採用求人のように「学歴不問」が明示されている求人は、判定しやすい部類です。書いていない会社のほうが多く、そちらは応募してみるまでわかりません。なお年齢の扱いは学歴と違います。労働施策総合推進法9条は、厚生労働省令で定めるときは年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならないと定めています。例外の範囲は省令に委任されているため一律禁止ではありませんが、年齢には条文があり、学歴には編集部が確認した範囲で条文が見当たらないという非対称があります。

では、次に何を見ればいいのか

「高卒で応募できると書いてある会社」を、自分で数えるところから始めてください。手順は4つです。

  1. 新卒募集要項の応募資格を、学歴の列挙で読む。学歴が並べて書かれていて高等学校が入っていれば、新卒の入口はあります
  2. 初任給の表のいちばん下の区分を見る。高校卒の行があるかどうかで、給与テーブルに入口が用意されているかが読めます
  3. 中途採用の求人で「学歴不問」と「求める人材」の両方を読む。チムニーのように、学歴の壁が無くても経験の壁があることは珍しくありません
  4. 給与欄の括弧の中を読む。固定残業代の金額と対応時間数を確認してください。ここを読まずに月給の上限だけ見るのが、いちばん多い失敗です

高卒から大手企業へ移った人が、どの職種からどう動いたかは高卒で大手企業への転職を成功させた事例まとめにまとめました。逆に、募集要項の学歴区分に高校卒が存在しない会社の実例はセガサミーの学歴条件を募集要項で確認した記事で扱っています。並べて読むと、判定の基準が身につきます。

転職サービスの位置づけと、登録しなくていい人

先に構造を書きます。転職エージェント(有料職業紹介)の報酬は、紹介先の企業が支払う成功報酬です。求職者は原則として無料で使えます。書類添削・面接対策・相場のフィードバックは先払いで提供されるものなので、遠慮なく受け取って構いません。一方で、どの会社に行くか、いつ動くかの判断だけは自分で持ってください。提案される求人は「世の中の求人」ではなく、そのエージェントと契約している企業の在庫だからです。事業者が国の許可・届出を受けているかは、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認できます。当サイトは、許可・届出を確認できない事業者を勧めません。

そのうえで、次に当てはまる人は、いま登録しなくて構いません。

  • いまの職種の経験を積み増している最中で、賃金にも労働時間にも不満がない人
  • 社内で異動・昇格の話が具体的に進んでいる人。先に結果を見てからで遅くありません
  • 何を最優先するかがまだ決まっていない人。収入か、時間か、場所か、人間関係か。ここが決まる前に求人を見ると、目についた条件に引っ張られます

よくある質問

Q:高卒でチムニーに就職できますか?

中途採用については、可能性があります。編集部が2026年8月23日に確認したチムニー株式会社の中途採用求人(正社員・店舗責任者)には、職場環境の表示として「学歴不問」の記載がありました。年齢に関する記載も見当たりませんでした。ただし新卒採用については、応募資格が「全学部・全学科(院生・短大・専門・既卒も可)」で、高等学校は列挙されていません。募集内容は入れ替わるため、応募前に公式採用サイトで最新の記載をご確認ください。

Q:高卒の初任給はいくらですか?

チムニーの新卒募集要項に高校卒の初任給は記載されていないため、新卒については答えられる数字がありません。募集要項に載っているいちばん下の学歴区分は「短大・専門卒」の月給240,000円で、その上が「院卒・学部卒」の月給260,000円です(2026年8月23日確認)。中途採用の店舗責任者は月給300,000円〜490,000円ですが、この金額には固定残業代70,000円〜260,000円(1ヶ月あたり41時間23分〜44時間48分)が含まれます。基本給は230,000円と記載されています。

Q:未経験でも中途採用に応募できますか?

編集部が確認した求人には「未経験歓迎」「経験不問」の記載はありませんでした。求める人材として書かれていたのは「飲食店での店長や管理職経験のある方」「マネジメント経験のある方」です。飲食の経験が無い場合は、キャスト採用(アルバイト)から入って正社員登用を目指すルートが公式ページに案内されています。同社は「アルバイトから正社員になる方は毎年多数いらっしゃいます」と記載しています(2026年8月23日確認)。

Q:転勤はありますか?

中途採用の店舗責任者は「勤務地は希望を優先します」と記載されており、勤務地は全国の直営店です(関東・東海中部・関西・山陽四国・中国九州の各地区)。一方、新卒採用の募集要項には「業務上の都合により勤務地の異動、転勤の可能性有(希望考慮)」と記載されています(いずれも2026年8月23日確認)。希望考慮と転勤なしは違います。応募前に、異動の範囲がどこまでかを面接で確認してください。

Q:外食業界に入るのは危ないですか?

危ないかどうかは会社によりますが、産業全体の数字は知っておいてください。厚生労働省の調査によると、宿泊業,飲食サービス業に就職した高卒者の3年以内離職率は64.7%で、産業大分類の中で最も高い数字です(令和4年3月卒)。調査産業計は37.9%、製造業は28.6%です。これは個別企業の定着率ではありません。ただし、応募する前に離職率の高い産業であることを知っているかどうかで、面接での確認事項は変わります。

まとめ

  • チムニー株式会社の中途採用求人(正社員・店舗責任者)には「学歴不問」の記載があります(2026年8月23日に公式採用サイトで確認)。年齢に関する記載も見当たりませんでした
  • 一方、新卒採用の応募資格は「全学部・全学科(院生・短大・専門・既卒も可)」で、初任給の最下位区分も「短大・専門卒」240,000円です。高校卒の欄はありません。同じ会社でも入口によって扱いが違います
  • 学歴の壁が無い代わりに経験の壁があります。求める人材は「飲食店での店長や管理職経験のある方」で、未経験歓迎の記載はありませんでした
  • 月給300,000円〜490,000円には、固定残業代70,000円〜260,000円(1ヶ月あたり41時間23分〜44時間48分)が含まれます。基本給は230,000円と記載されています。上限の金額だけを見て判断しないでください
  • キャスト採用からの正社員登用制度があります。飲食未経験の場合の現実的なルートですが、その期間の収入で生活が成り立つかを先に確認してください
  • 宿泊業,飲食サービス業の高卒3年以内離職率は64.7%で、産業大分類の中で最も高い数字です(令和4年3月卒。調査産業計37.9%)。個別企業の数字ではありませんが、判断の前提として知っておく価値があります

編集部の結論を、軸ごとに書きます。収入を最優先し、いま製造業などで交替勤務をしている人には、この会社をいちばんの候補には置きません。固定残業41時間台が前提の設計で、年間休日110日、産業としての離職率も高いためです。一方、接客が好きで店を任される仕事に就きたい人にとっては、学歴で閉じられていない数少ない入口です。寮完備で勤務地の希望が通る点も、地元を離れて仕切り直したい人には現実的な条件です。現職で経験が積み上がっていて、賃金にも労働時間にも不満がない人は、いま動く必要はありません。

今日やることは1つです。気になっている求人の給与欄を開いて、括弧の中の内訳と固定残業時間を読んでください。この1か所だけで、提示されている金額が何を意味しているかは、かなりの精度で判定できます。

チムニーの応募条件を他社と比較するための企業一覧で、ほかの企業の学歴要件も確認できます。

※本記事は一般的な情報提供であり、各社の採用方針・募集内容は変更されることがあります。応募を検討する場合は必ず各社の公式採用ページで最新の募集要項をご確認ください。個別の労働条件・制度の適用については、都道府県労働局・労働基準監督署・ハローワークなどの公的窓口へご確認ください。


参考・出典